神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

天と地を結ぶ ~聖なる魂の井戸

 エルサレム神殿の丘は、現在イスラム教徒の支配地区で、許可証がない非イスラム教徒は岩のドームへは入場できないことになっています。そこには、アブラハムイスラム教・ユダヤ教キリスト教の祖)の岩と呼ばれる聖なる岩があります。現在イスラム教のモスクである「岩のドーム」は、ウマイヤ朝時代(691~692年)に、建設されたものです。

 ドームにある岩には、預言者ムハンマドが夢を見て、天使ガブリエルに導かれて天馬で昇天した時に残ったという、ムハンマドの足跡とガブリエルの手の跡が見られるという。

 一方、ユダヤ人にとっての「岩」は、アブラハムが息子イサクを燔祭に捧げようとした場所でもあり、天使がそれを止めたと言われる聖なる岩です。またダビデ王はこの岩の上に契約の箱を置き、ソロモン王時代には、この岩の上にエルサレム神殿が建設されました。現在は、岩のドームの中に、高めのフェンスに囲まれて「聖なる基礎の岩」があります。岩の下には洞窟があり、天井に穴が開いています。これが「魂の井戸」です。ミドラッシュには、この岩が天と地を結ぶ霊の❶接点(Midrash Tanhuma, 10)と書かれています。ここがかつてのエルサレム神殿のHoly of Holies(至聖所)と言われる所以です。

  30数年前、不思議な導きで岩のドームに入りました。だれもいない聖なる岩の洞窟で、神の臨在に震えながら岩に手を置き祈ったとき、天井には大きな穴と小さな穴の2つの穴がありました。大きい穴が「魂の井戸」です。ここでも❷岩が深い意味を持っています。

マタイ16章より

16シモン・ペテロが答えて言った、「あなたこそ、❸生ける神の子キリストです」。

17すると、イエスは彼にむかって言われた、「バルヨナ・シモン(鳩の子シモン)、あなたはさいわいである。あなたにこの事をあらわしたのは、血肉ではなく、天にいますわたしの父である。18そこで、わたしもあなたに言う。あなたは❷ペテロ(岩)である。そして、わたしはこの❷岩の上にわたしの教会を建てよう。黄泉の力もそれに打ち勝つことはない。19わたしは、あなたに天国のかぎを授けよう。そして、あなたが地上でつなぐことは、❶天でもつながれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるであろう」。マタイ16:16-19

イザヤ12章より

『見よ、神はわが救である。わたしは信頼して恐れることはない。主なる神はわが力、わが歌であり、わが救となられたからである』。

あなたがたは喜びをもって、救の井戸から水をくむ。

その日、あなたがたは言う、『主に感謝せよ。❸そのみ名を呼べ。そのみわざをもろもろの民の中につたえよ。そのみ名のあがむべきことを語りつげよ。

主をほめうたえ。❹主はそのみわざを、みごとになし遂げられたから。これを全地に宣べ伝えよ。

 シオンに住む者よ、声をあげて、喜びうたえ。イスラエルの聖者はあなたがたのうちで大いなる者だから』。イザヤ12:2-6

❶天地をつなぐ鍵が❷岩の上の教会にある。天父が❸そのみ名を明らかにする。そのみ名を呼べ!そのみ名を明らかにせよ!❹主はその御救いをみごとになし遂げられたから!ハレルヤ!

※基礎の岩と魂の井戸。新しいエルシャライムは、この岩の井戸から天に結ばれるのだろうか。否、真の神殿なるわれらの至聖所、ご臨在の中で、心の井戸からイエスの語られた「ひとつの目=心の窓」を開くことで、はじめて天へと繋がるのです。

 

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※魂の井戸

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