神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

敬愛する師3 ~祈りは、瞑想のうちに天父の臨在に会うこと

 神秘に達する方法(師の話より):「カトリックで最も尊敬されて慕われております婦人に聖テレジアと言う人がおります。彼女はイタリアの貴族の娘でしたが、若くして僧院に入り、尼さんとなった。テレジアは、数多くの❶神秘な美味(うま)しい経験をしていますが、彼女は「私はもうキリストと結婚している」と言い、「自分の魂には、キリストの愛だけが生きている。愛の炉の中に入れられて、もはや❷私とキリストとは一体となった」と言って経験を語っております。なぜ、彼女はこのような神秘な、神の火花の中で生きることができたのか。それは彼女がいつも従順にキリストだけを肯定して、「はい、はい」とキリストに魂を開いていたからです。閉じた魂でなく、❸開けた魂でないと神秘に達しません。さぁ、今日からでも良いです。皆さん、魂をしっかり開いて❹瞑想状態に入り、受動的に受け身になって、「神様!どうか私の魂に❺天国の面影を映してください。キリストよ、❼あなたの霊をこの魂にぴったりと映してください」と念じている間に、心の鏡がテレビ・セットのようになる。❺天国の風光もうつし出されてくるでしょう。❻キリストの心とぴったりひとつに感応するときに、喜ばしい、❶不思議な経験をするものです。」~以上

 師は、人間が神に似せられ創られたとは、人間がテレビのように天界の神様の声を受け、天界を映すことができるということと言っています。祈りは、教会でやっているような「何かをお願いする」ことだけのものではない。それは、ほんの一部の方法であり、大切なのは、主の祈りの中にある「天の父の御名をあがめ、御国を来たらせる」ことです。それは、2、3分の食事前の祈りのような簡便な祈りではありません。それは、1時間くらいは要する賛美(霊歌)・祈り(異言)・瞑想で構成された祈りです。ゲッセマネの苑でイエス様でさえも、1時間の祈りを何セットも行ったのです。

 まず最初に、❸開けた魂での聖霊体験が必要です。聖霊バプテスマを受けることです。それがないと雑念なしにそれだけ長く祈るのは困難でしょう。

ヨハネ16:13「けれども❼真理の御霊が来る時には、あなたがたを❽あらゆる真理に導いてくれるであろう。それは自分から語るのではなく、その聞くところを語り、きたるべき事をあなたがたに知らせるであろう。」

 イエスが弟子に対して何度も大切な場面で語っているのは、「真理の御霊」です。これが体験できないで、❺天を垣間見るのは難しいでしょう。

 ジョン・ウエスレーの聖化を助けたのは、モラヴィア兄弟団のピーター・ベラー牧師と言われています。彼は、ピーター・ベラー牧師に霊的な指導を受け、アルダースゲイトでコンバージョンし、ガラッと人格が変わった。この体験がジョン・ウェスレーを魂の底からゆり動かし、それまでの失意を吹き飛ばした。その後約3カ月の間、ドイツのモラヴィア派の本拠地ヘルンフートを訪問、帰国するや直ちに教会や刑務所やあるいは家庭集会で力強い説教によって救いの福音を述べ始めました。メソジスト運動の始まりです。❼聖霊が彼を変えたのです。

 ❼真理の御霊に促されるまま、祈りの中で❹瞑想状態に入り、天の父の御名をたたえ、父にお会いするためにご臨在を呼びます。「御国を来たらせたまえ!」それから父を感じながら❺御国へ入っていきます。❺天国の面影は、そのあとで幻視できます。私自身は、狭い住環境で、風呂の中で洗面器へ少しずつ水を流し溜め、半身浴や立ちあがり、手を上げて、洗面器がいっぱいになるまで祈ります。今は、15分くらいで臨在が来て、30分くらいで深い❹瞑想に入れるようになりました。あとは、イエス様が導いてくれます。そこまで来るには、御声で示されることを、実生活で従う聖化が基礎になります。❼聖霊が、瞑想の中で❽あらゆる真理に導いてくれます。それから❻キリストのみ心とぴったり感応する近しい経験や天の真理が少しずつ明らかになります。祈りの中で、恩寵により喜ばしい、❶不思議な経験をするものです。ご恩寵です。敬愛する師の示唆と神の導きで、このご恩寵に浴しただけです。求める者に与えたもう主に感謝します。栄光在主! 

※ウエスレー:熱心をもって、火を受けよ。そうすれば人々はあなたの燃えているのを何マイルもかけて見にやって来る。 

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