神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

レーマを読み解く11 ~香りだけでなく実を結ぶ者

 あなたは、シトロンの香を嗅いだことがあるでしょうか。その実は柑橘系の香です。葉の香は、レモングラスより控え目です。花は白く可憐で、かすかな優しい香りです。 

・仮庵の祭りの植物

 イスラエルでは、仮庵の祭りで4種類の植物を束ねて使います。シトロンもその一つです。 

レビ記23:40より~

「初めの日に、❶美しい木の実と、❷なつめやしの枝と、❸茂った木の枝と、谷の❹はこやなぎの枝を取って、七日の間あなたがたの神、主の前に楽しまなければならない。」

In Talmudic tradition, the four plants are identified as:

etrog (אתרוג) – the fruit of a citron tree

lulav (לולב) – a ripe, green, closed frond from a date palm tree

hadass (הדס) – boughs with leaves from the myrtle tree

aravah (ערבה) – branches with leaves from the willow tree

仮庵の祭りでは、❶シトロン❷ナツメヤシ❸ミルトス❹アラバを一つに束ねて、主の前に出るのです。4つの植物の特性を使って、あることを暗示しています。

・4種類の人間

仮庵の祭りでは、4種類の人間を、祭りで使う4種類の植物に譬えています。

etrog (אתרוג) シトロン: 香りと食べられる実を兼ね備える人

lulav (לולב)  ナツメヤシ:香りはないが食べられる実をつける人

hadass (הדס) ミルトス:香りだけを放つ人

aravah (ערבה) アラバ:香りも実もない人

 ここでの「香り」とは、み言葉をよく知っていること、「実」とは行いの素晴らしいことと言われています。4つの植物の中で、香りも実もすばらしいシトロンが神の前に最も貴い植物ですが、人間も上記の4つに分けられます。シトロンのようにみ言葉の理解とその実践のできる人が、神の前に貴いのですね。

 日本では、ミルトス(み言葉を知っていても実行しない人)が多いようです。それは、日本人特有の臆する心の故でしょうか。

 自分もまだまだ実践が不足しています。

 天国の父よ。われわれは、❶シトロン(柑橘類)のように「香り」も「実」も兼ね備えた魂になりとうございます!どうぞ香りだけでなく、天国の福音とあなたの約束された奇跡力の伴う聖霊の実を大胆に結ぶ者としてください!アァメン。

※また4つの植物は、左からシトロン=心臓、ミルトス=目、ナツメヤシ=脊柱、柳=口という人間の各部分を表します。心臓、目、背骨、口の順に霊的奥義があるのですね。

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