神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

神の意思疎通 その1~量子脳理論からの科学的考察 FB

 最近注目を集めてきたロジャー・ペンローズの量子脳理論では、脳内の意識を司る活動に量子力学的性質が関わっているという。量子力学的な効果が現れる範囲は、一般人が考えるよりはるかに大きな時空間で影響しているという。
 量子脳理論に共通するのは、意識の基本構成単位が、素粒子であるという考え方に基づいており、波動関数の収縮において、意識の基本的構成単位も同時に組み合わされ、生物が有する高度な意識が生じるとしている。 こうした理論の背景には、自由意志の問題がある。われわれ人間の意識下での知性には、非計算的な要素がある。われわれの脳が計算的プロセスに基づくデジタル・コンピュータと同じなら、いつも同じ結果が出るはずである。しかし、それに反してわれわれの脳は、異なる反応で自由意思を表現する。コンピュータでは、いつも同じ結論を導くのみで、意識も知性も表現できない。

 脳の非計算的要素は、未解決の量子重力理論と関連しているとペンローズは言う。つまり「量子もつれ」といわれる空間を超えた量子相互の影響関係があると言うことだ。この「量子もつれ」は、遠い宇宙からも脳に影響を与える。米国の医学博士スチュワート・ハメロフは、ペンローズとともにこの量子脳理論から死後の意識などの科学的説明を行っている。つまり、この理論によれば、脳死者の死後の意識が、空中をさまよったあと見たことを蘇生後語ったりする理由も説明できる。遠い次元を超えた神の意識が、量子レベルで人間の脳に影響を与えることもできるということになる。それは、まさに心と心のダイレクトコールである。
「話すことなく、語ることなく、その声も聞こえないのに、その響きは全地にあまねく、その言葉は世界のはてにまで及ぶ。」詩編19:3ー4                

※Sir Roger Penrose

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