神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

4500年前の涙  ~人の心は同じ  2015,11,22FBより再掲

昨日、妻と六本木の大ピラミッド展へ行った。たくさんある展示品はどれも当時のエジプト人の生活を物語ってくるようだった。その中で驚いたのが、今から4500年前の古王国時代の神官カイの座像である。
 この座像は、1999年にザヒ・ハワス博士によって、ギザの西部墓地の神官カイの墓の偽扉の裏側から発見された。カイは、背もたれのある椅子に腰掛け、右腕を曲げて、布を掴んだ右手を胸の前に当て、左手を左膝に置いた姿で表されている。頭には肩まで届く鬘を被り、浮彫で表された眉毛と銅の枠で囲まれた水晶の目をもっている。
 右足元に裸の姿の幼い息子が左手をまわし、指をくわえている。左足元には白い衣装を身につけた小さい娘が斜め座りで右手をまわしている。当時の座像は家族の記念写真のようなもので、夫婦の座像が多い。その中で、彼の座像には妻がいない。早く先だったのだろう。
 カイは、水晶でうるんだような悲しい眼をし、その口元は悲しみをこらえているようだ。しかしその眼は遠く天を見つめている。クフ王の死後の祭祀に関わる重要な神官であったカイ。しかしその座像には幼い子らと悲しげなカイだけがいるのだ。BC2000年のアブラハムよりも古いBC2500年の人物である。そんな彼の顔を見つめ、私は往時をしのび涙が出てきた。人の心は4500年前も今も同じだ。何も変わっていない。

YHWHは、このような人々に心を向けてこられた。

そして、2000年前、主の救いがこの世に提示された。

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※この像は、当時の家族の集合写真のようなものです。小さな子供2人と父親しかいません。4500年前の彼のために涙が出るのはなぜでしょう。