マタイによる福音書 27章
50しかし、イエスは再び大声で叫び、❶息を引き取られた。
51そのとき、❷神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂け、地震が起こり、岩が裂け、
52墓が開いて、眠りについていた多くの聖なる者たちの体が生き返った。 (新共同訳)
50ὁ δὲ Ἰησοῦς πάλιν κράξας φωνῇ μεγάλῃ ❶ἀφῆκε τὸ πνεῦμα.(Greek Orthodox Church 1904)
夜の祈りの中で、示されたこと
1.マタイ27:50の十字架上のイエスの場面では、いろいろな訳が出ています。日本語訳で「息を引き取られた」等の訳が当てられています。しかしながら、敬愛する師は、この節を「霊を吐かれた」と訳していました。
πνεῦμαとは、息、風、霊と言う意味があります。
イエスが最後に❶吐かれたπνεῦμα霊は、❷神殿の垂れ幕を上から下に真っ二つに裂いたのです。この神殿は、人の心でもあります。つまりイエスの息が、人の❷心の垂れ幕を真っ二つに裂き、その心にπνεῦμαつまりイエスの霊を吹き込んだのです。
2.心の中に、新しいエルシャライムを作れ。それは心のイメージの中に、天国のエルシャライムと同じように、この世に新しいエルシャライムがやってくるイメージを作れと言うことだ。心で思うことが、この世の中に実際に現れるのである。地のエルシャライムは、あなた方の間中にあるのだ。しかし、悪い者たちは、心の方法を使ってこの世の中の偶像を求めている。彼らは自分の欲を満足させるために、この世の中のありとあらゆる富を貪欲に求めている。彼らに負けてはならない、天国はイエスの霊を受けた者たちのものだ。偶像崇拝者から領土を奪い取り、神の国を実現していくのだ。