神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

敬愛する師29 〜祈りの最高段階

〜敬愛する師の話〜

祈りは神の愛の息吹に触れ、主の膝下に対座して聖顔を仰ぐ喜びである。霊魂の息づく呼吸である。神の中に引き上げられ、聖前にかしずく歓喜であり、憩いである。心ゆくまで神と物語ることを許され、神の聖意を知る喜びである。祈りの中にあるとき、沈黙の神は御心を黙示し給い、その経綸と計画を漏らしたもう。私たちに必要な能力を藉(か)し、私たちの知らない高次元の世界に引き上げ、私たちの魂を喜ばしめ給う。その時、私たちは進んでその御心のならんことを祈願し、神の栄光のために自分の用いられんことを希求するものである。「貴神に対する永遠の奉仕のために、今日も、私は私自身を聖前に捧ぐ」(トマス・ア・ケンピス)と祈らざるを得ない心である。祈りは神への請願であるよりも、神との交わりである。対面である。 

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アッシジの聖フランシスは「主よ、私は貴神の外には何ものをも有たず、何をも愛せず、何をも欲しませぬ」と祈った。神に見出され、聖前にある歓喜をもつこと、神を離れては何らの願いも希望もなく、喜びも見出さない心境、これが祈りの最高段階である。〜以上〜

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