現今のキリスト教界には、ネットで自分とは意を異にする群れや牧師をカルトと批判し、罪や意見の齟齬があれば助言するのでなくネット上に掲示して断罪し、あたかも正義を行っていると勘違いしている者が見受けられます。しかし、彼らのブログを見ますと、ほぼ批判ばかりで、アバク者であることがわかります。
聖書では、サタンとは人々の罪を暴き告発する者とあります(黙示録12:10)。しかし、愛の神は、そのひとり子イエスを世人の罪の赦しのために犠牲にされたことが書かれています。
大変残念なのは、未信者や求道者がそのネット記事を読むということです。こんな低俗な週刊誌のような実名入りの暴露話を読んで、多くの求道者や未信者が教会から離れることになっています。私のまわりにも、以前教会へ導いた若者が、もう教会へは行かないと批判する側に行ってしまいます。また、他宗教の方は、こんな記事を読んで、キリスト教会は行かない方がいいよと言うのです。サタンは、人々の罪を暴き、神の前で告発する者です。そんなサタンはネットを使って反福音宣教の大キャンペーンを成功させています。
どこの教団がカルトで危ないか、そんなことは求道者には興味ありません。彼らは、記事を読んで、キリスト教はそんな危ない宗教だ。牧師も信用できない。そんな風に印象付けられているだけです。それが、日本の教会に若者が来なくなった原因であることを、アバク者たちはわかっているのでしょうか。
批判や告発はサタンの特性です。サタンの誘惑に乗って、さも自分は正しいと強調して暴いてはいけません。
そんな暴露をくりかえしている方は、自分が福音宣教の大きな妨げになっていることを、ご理解されるべきです。残念なことにこの執拗なサタン的批判の繰り返しは、大成功しています。書いてある中身の是非ではありません。大ぜいを躓かせるのです。そして彼らが批判する群れとともに、彼ら自身の群れも、青年は来なくなり、年寄りばかりの教会になっていくでしょう。
確かに異端やカルト宗教で被害を受ける方もいるでしょう。悩んでいる方を個人的に助けるのは大変良いことです。しかし、疑わしいものについてもブログにことさらに掲載しており、徳を高めるような話や、霊的な話は一つも出てきません。批判以外は、世人と同じ世間話や他記事の紹介などです。残念ですがその霊性は低く感じられます。大局的に見て、どんなに福音にマイナスであることかがわからないのでは、霊的にもこの世的にも盲目ではないでしょうか。このままでは、肝心のクリスチャンがいなくなるのですから、その方たちの「問題を暴露する」お仕事も、ネットの書き込みも意味のないものになるでしょう。求道している若者を大ぜい躓かせるのなら、意味のないものです。
わたしも彼らの話を読んでいると、彼らのような者のいる教会にも、彼らが批判する教役者の教会にも、行きたくなくなってしまいます。日本のキリスト教会に「愛」や「徳」を感じられなくなります。彼らこそアバク者たちであり、教会全体を卑しめている者です。正義派を装い、多くを躓かせていることには、主のさばきがあることを肝に銘じることです。
「義人はいない。ひとりもいない。」(ローマ3:10)
「主は天から人の子らを見おろして、賢い者、神をたずね求める者があるかないかを見られた。彼らはみな迷い、みなひとしく腐れた。善を行う者はない、ひとりもない。」(詩篇14:2-3)
義人はいないことは、聖書にも書いてあります。それをことさらにアバクのです。
「あなたがたのうちで罪のない者が、まず彼女に石を投げなさい」(ヨハネ8:7)
ネットでも石を投げている者がいます。