神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

重要) 霊を見分けよ!その2 ~サンダー・シング:先に進む大切さ SS10

 「重要)霊を見分けよ!~霊界参入に伴う危険について  SS2」でも触れたが、東洋の聖フランシスコとよばれたインドの聖人サンダー・シングは、その著書「聖なる教え」の中で、「霊の働き」について語っています。

「喜悦(ecstasy)に入る前には、天界の霊的言語によってではなく、❶この耳でいろいろな声を聞き、光を見たり、音楽が聞こえるということがよくあった。私は、これらがサタンとその他の邪霊によるものと見分けた。また❷鋭い針に突かれるような感覚もたびたびあった。❸光を見たといっても、真の光でなかった。このような経験が神によるものか否か識別するものが、心の中にある。声を聞くや否や、それが❹キリストの御声でないことがわかった。❺羊は飼い主の声を聞き分ける。私は、❷体が熱くなる経験もしたが、そこに❻歓喜がなかった。主に助けを求めて祈った。すると、❷熱やささやき、震え、チクチクする痛みは停止した。❼キリストに密なる生き方をしていないと、このような初歩的段階で、人は容易にだまされる。まじめに真理を探究し、他宗教の預言者になった人々、クリスチャンでさえ、この方法で欺かれてきた。こうしてニセモノ宗教が興るに至った。その創始者たちは、実際にはそれがサタンからのものであるのに、聖なる声が自分に話しかけてくると思い込んだからだ。彼らはこのような初歩的段階で語りかけてくる声にとらわれず、❽さらに先に進んでいれば、真の喜悦( ecstasy)を得ることができたはずである。神秘家は、このことをよくよく注意しなければならない。初心者ならなおさらである。❾この世的な生活を送ってきた人々は、こうした経験を偉大なこととすぐ思い込む。それは類似のものを経験したことがないからである。だが、それはサタンか、さもなければ霊界下層の存在者たちからのものである」。~「聖なる教え」より

 サンダーはこのあと、悪魔に騙されている神智学者やその他よく知られている人の名も挙げている。自分が何者かであるように言う偽教祖が現在も山ほどいるのは、こんな理由とわかります。

 サンダーは続けて言う、「これらの霊は、❿未来について少しは知っていても、それほどは知らない。低い霊は事物の傾向をよく知っているので、少し先のことなら予言ができる。それによって人を欺くのだ。神の霊感を受けた真の預言者は、⓫遠い未来のことまで預言できる。そこに違いがある。心霊家たちが接触するのは、このような低い世界の霊たちである。心霊家は、彼らから⓬興味深い情報を受け取るが、霊たちは⓭初め、99%正しいことを告げるが、1%の偽りを言う。次に徐々に偽りの割合を増してゆき、真実を減らし、こうして人は、無神論か、邪教へと導きこまれる。真に霊的な人間は、これら悪霊が吹き込む話に⓮本能的に違和感を覚える。⓬好奇心を掻き立てる情報ばかり求めていれば、⓯決して高い霊界へとたどり着くことはできない」。~「聖なる教え」より

 サンダーも❶自分の耳でいろいろな声を聞き、光を見たり、音楽が聞こえるということがよくあったと言っています。サタンと邪霊が人を騙すために、この世の人に語りかけることがありますが、サンダー・シングはそれを見破り、その傾向をいくつか示しています。

▮サタンと邪霊の傾向▮

❶肉体の耳でいろいろな声を聞き、光を見たり、音楽が聞こえる

❷熱やささやき、震え、チクチクする痛み

❸光を見たといっても、真の光でない

❹キリストの御声でないことがわかる(❺羊は飼い主の声を聞き分ける。ヨハネ10:27)

❻❽そこに「歓喜・喜悦」がない~震えや悪寒があるようだ

❼❾この世的な、キリストに密なる生き方をしていないときに来る

❿近い未来についてだけ予言する

⓬興味深い情報や好奇心を掻き立てる情報を受け取る

⓭99%正しいことを告げるが、1%の偽りを言う。徐々に偽りの割合を増してゆき、真実を減らし、こうして無神論邪教へと導きこむ

⓮真に霊的な人間は、本能的に違和感を覚える

⓯決して高い霊界へとたどり着くことはできない

▮神からの啓示の特徴▮

❺飼い主(羊飼い)の声とわかる(ヨハネ10:27)

❻❽歓喜(ecstasy天国の喜び)が伴う

❼キリストに密なる生き方をしているときに啓示される

⓫神の霊感を受けた真の預言者は、遠い未来のことまで預言できる。そこに違いがある

⓬興味本位や好奇心からでない(この世的でない)情報がくる

⓭100%真実のみ語られる

⓮違和感がない

❽⓯さらに先に進み、高い霊界の喜悦へといざなうものである 

  日本でも科学的に霊界接触を試み、容易に騙された方たちが新興宗教を作っています。また、◉韓国には40人もの自分をキリストと名乗るあわれな方たちがおり、今は中国にも女キリストがいると言います。人口比から考えるとあと100人を超える偽キリストが出るかもしれません。再臨前の偽キリストたちは、みんな天から直接戻った者でなく、女から生まれた者たちです

 われわれも、聖霊様を受けると、自分の内にイエス=キリストを迎え入れたことや主との意思伝達ができる門が開かれたことがわかります。◉御霊がいろいろ教えてくれて奇跡ができたりすると、それを、自分がしていると勘違いするサウル王のような高慢な者もいるようです。そこには、へりくだる心がないので、自分を神としようとした悪魔と同じ道をたどっています。サウル王は、晩年、悪霊に憑かれ、発作に苦しみました。 統一原理の教祖も再臨のキリストだと言っていて、1000年統治はおろか、すぐに死んでしまいましたね。それは、「祈りの中で63」でも示したとおりです。そんな霊的に無知なニセ教祖に騙されてはいけません。彼らの多くは、悪霊の声を聞いて、神に語られたと勘違いしています。 主イエスは、今も肉体をとらなくても聖霊によって我々に寄り添ってくれています。われわれは、今の世で女から生まれた者に教わらなくてもいいのです。

 2千年前にその肉体のままで天へ挙げられた真の主イエスは、その栄光体で再臨されます。女から再び生まれることはないのです。ルカ17章には、

「ロトがソドムから出て行った日に、天から火と硫黄とが降ってきて、彼らをことごとく滅ぼした。人の子が現れる日も、ちょうどそれと同様であろう。(ルカ17:29.30)」とあります。もし、女から再臨のキリストが生まれるなら、赤子が生まれ出た日に、ソドムのような裁きが起こっているはずです。ですから、2000年前に語った「人の子」とは、マリアから生まれたイエス自身のことで、再臨時のイエスは、再び女から生まれる必要もない立派な栄光体を持った成長したお方なのです。その方が、現れたその日に、裁きを行うのです。

ガリラヤの人たちよ、なぜ天を仰いで立っているのか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになるであろう」(使徒行伝1:11)天に上がったのと同じように来るのです!

 わたしは、よくサタンや悪霊は90%の真実(サンダーは99%と言っていますが)と10%のウソで霊界初心者をだますと話しましたが、日本でも悪霊、邪霊、地縛霊のたぐいを神として祀っています。悪魔、悪霊は初めにもっともらしいことやご利益を出して、徐々に偽りを増していくため、容易に騙されていろいろな宗教家が出るのです。

 サンダー・シングは、ここで❼キリストに密なる生き方をすること、❽さらに先に進んで「天国の喜悦・歓喜」を感じることが大切な点だと言っています。

 祈りの中で、❼キリストとの密なる臨在を呼び、天国へ進み、❽その喜悦を味わうことが、YHWHの啓示を正しく受ける秘訣ですね。でも一番大切な試金石は、聖書にある主イエスの御言葉です。羊飼いの声とは、主イエス自身の語られた御言葉です。福音書の御言葉で確認することです。以下も参考にしてください。

💚レーマを読み解く8 ~霊を判断せよ - 神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 真実の神の御声(啓示)を聞くのに一番良いのは、ご臨在豊かなキリストのエクレシアで祈り、聖書の宝を探ることだと思います。      

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