神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

太陽は暗くなり 〜審判の預言

マルコ伝13章

13:1それから、イエスが宮から出て行かれる時、弟子たちの一人が彼に言った、「先生、ご覧ください.何とすばらしい石、何とすばらしい建物でしょう!」
13:2
イエスは彼に言われた、「あなたはこれらの大きな建物を見ているのか? ❶一つの石も崩されずに、他の石の上に残ることは決してない」。

❶紀元70年のエルサレム陥落を預言しているようです。神殿の石は、ローマ兵が金を採取するために全て崩されました。


13:3
さてイエスがオリブ山の上で、宮のほうを向いて座っておられると、ペテロとヤコブヨハネとアンデレとが、ひそかに彼に尋ねた、
13:4
「わたしたちにお話しください.いつ、これらの事があるのですか? また、これらの事が成就しようとする時には、どんなしるしがあるのですか?」
13:5
イエスは彼らに話し始められた、「だれにも惑わされないように用心しなさい。
13:6
多くの者がわたしの名を名乗って来て、『わたしがキリストだ!』と言い、そして多くの人を惑わす。
13:7
またあなたがたは、❷戦争と戦争のうわさを聞く時、あわててはならない.それは起こらなければならないが、まだ終わりではない。
13:8
民は民に、国は国に逆らい立ち、至る所で❷地震があり、❷飢きんがある。これらの事は、陣痛の始まりである。

❷戦争、地震、飢饉はすでにたくさん経験しました。

13:9
しかし、あなたがたは自分自身に注意しなさい.人々はあなたがたを❸サンヒドリンに引き渡し、あなたがたは会堂で打ちたたかれ、総督たちや王たちの前に立って、わたしのために、彼らに対して証しをすることになる。

❸サンヒドリン(ヘブライ語: סַנְהֶדְרִיןsanhedrîn, ギリシア語: Συνέδριον)はローマ帝国支配下ユダヤにおける最高裁判権を持った宗教的・政治的自治組織。71人の長老たちから構成され、一人が議長、一人が副議長、69人が議員であった。メンバーは祭司たち、律法学者、ファリサイ派などからなっていた。最高法院、最高議会、長老会とも訳される。〜wikipediaより

 

13:10
しかし福音は、まずすべての❹国民に宣べ伝えられなければならない。

❹国民というカテゴリーでは、現在では全ての国に何らかの形で福音は伝わっているはずです。
13:11
人々があなたがたを引いて行って引き渡す時、何を語ろうかと、前もって心配してはならない.ただ、その時に与えられることを語りなさい.語っているのは、あなたがたではなく、聖霊だからである。
13:12
また兄弟は兄弟を、父は自分の子供を死に渡し、子供たちは親に逆らって立ち、彼らを殺すであろう。
13:13
そしてあなたがたは、わたしの名のゆえに、すべての人に憎まれるであろう。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
13:14
さて、❺荒らす忌むべき者が、立ってはならない所に立つのを見たなら(読者よ、理解しなさい)、ユダヤにいる者は山へ逃げなさい.

❺荒らす忌むべき者(ローマ軍)が、立ってはならない所(エルサレム神殿)に立つのを見たなら(読者よ、理解しなさい)、ユダヤにいる者は山へ逃げなさい〜と紀元70年のエルサレム陥落を預言しているようにも取れます。
13:15
屋上にいる者は、下に下りるな.また、何かを取り出そうとして家に入るな.
13:16
畑にいる者は、衣を取りに戻るな。
13:17
それらの日には、身ごもっている者と乳飲み子を持つ者は災いである。
13:18
それが❻冬に起こらないように祈りなさい.

❻冬に起こると被害が甚大になるということでしょう。つまり、寒さがたいへん厳しくなる患難でしょうか。
13:19
それらの日は、神が万物を創造された❼創造の初めから今までに起こったことがなく、今後も決して起こらないような患難の時だからである。

13:20

もし主が❽それらの日を短くされないなら、肉に属する人はだれも救われないであろう.しかし、彼はご自身の選ばれた選民のために、その日を短くしてくださったのである。

❼創造の初めから今までに起こったことがない患難とは、ノアの時代のような大洪水でもなく、火山や地震でもないようです。❽それらの日が何日も長引くなら、肉に属する人はだれも救われない。神は選民のために、その日(複数)を短くしてくださった〜とあります。1日では済まない、何日も続く患難であることがわかります。

13:21
その時、だれかがあなたがたに、『見よ、ここにキリストがいる!』、『見よ、あそこにいる!』と言っても、それを信じてはならない。
13:22
というのは❾偽キリストや偽預言者が現れて、しるしや不思議を見せ、できれば選民をも惑わそうとするからである。
13:23
だから用心しなさい.わたしはあなたがたに、前もってすべての事を語ってきた。

❾偽キリストや偽預言者は、すでにたくさん現れています。
13:24
それらの日には、その患難の後、➓太陽は暗くなり、➓月はその光を放たず、
13:25
⓫星は天から落ち、⓫天の勢力は震われる。

 

➓太陽は暗くなり、➓月はその光を放たず、
〜ヨエル3:4(回復訳では2:31)では、「月は血に変わる」とあり、日食や月食を指すと思われますが、太陽の光を遮断するような宇宙での異変か、核の冬のような状況もあるでしょうか。⓫星は天から落ち、⓫天の勢力(powers)は震われる〜大きな彗星の接近でたくさんの流星が飛来し、星間の引力が乱されることなどいろいろと思い浮かびます。しかし、創造の初めから人類が経験したことのないものなので、空想するしかないことでしょうか。

13:26
その時、人々は、⓬人の子が大いなる力と栄光をもって、雲に包まれて来るのを見る。
13:27
その時、彼は⓭御使いたちを遣わして、地の果てから天の果てまで、四方から彼の選民を集める。

⓬人の子が雲に包まれて来て⓭御使いたちが地の果てから天の果てまで、四方から彼の選民を集める〜この患難に対して選民を救助に来るのでしょうか。選民ということは、残念ながら全人類ではないということがわかります。
13:28
しかし、⓮いちじくの木からたとえを学びなさい.その枝がすでに柔らかくなり、葉を出すようになれば、夏の近いことがわかる。

⓮いちじくの木は、イスラエルを指すとよく言われます。イスラエル建国は兆候のひとつなのでしょうか。
13:29
そのようにあなたがたも、これらの事が起こるのを見たなら、それは戸口まで近づいていると知りなさい。
13:30
まことに、わたしはあなたがたに言う.これらすべての事が起こるまで、この世代は決して過ぎ去ることはない。
13:31
天と地は過ぎ去る.しかし、わたしの言は決して過ぎ去ることはない。
13:32
ただし、その日や時についてはだれも知らない.⓯天の御使いたちも、子も知らない.ただ父だけが知っておられる。

その日時は、⓯天の御使いたちも、御子イエスも知らない.ただ父だけが知っておられます。しかし、兆候や大まかな時期はわかるかもしれません。


13:33
用心しなさい.目を覚ましていなさい.あなたがたはその時がいつであるか、わからないからである。
13:34
それは、ある人が外国へ行こうとして、家を離れる時、自分の奴隷たちに権威を与え、それぞれに仕事を与え、門番には目を覚ましているように命じておくようなものである。
13:35
だから、目を覚ましていなさい.家の主人が帰るのはいつであるか、夕方か、真夜中か、鶏の鳴くころか、朝か、あなたがたにはわからないからである。
13:36
彼が突然帰って、あなたがたが眠っているのを見いだすかもしれない。
13:37
わたしがあなたがたに言うことは、すべての人に言うのである、⓰『目を覚ましていなさい!』」(回復訳)

⓰目を覚ましているとは、兆候を察知して、主人が突然帰っても出迎えられるよう備えよということでしょう。目を覚まして、いつもアンテナを張っていたいのです。

そしてヨエル3:5(回復訳2:32)では、「そして、エホバの御名を呼び求める者はすべて救われる.」とあります。ヨエル書と合わせて読み解くことが大切な箇所ですね。

 

以下は関係するのでしょうか?

(NASA小惑星と彗星)

https://www.jpl.nasa.gov/asteroidwatch/

 

(NASA 日食予測)

https://eclipse.gsfc.nasa.gov/SEdecade/SEdecade2011.html

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しかし、「自分の魂の命を見いだす者はそれを失い、わたしのために自分の魂の命を失う者はそれを見いだす。」マタイ10:39(回復訳)のです。