2019.3.17撮影 ハートみたい
知恵の書2章
1彼らはこう言い合うが、その考えは誤っている。「我々の一生は短く、労苦に満ちていて、/人生の終わりには死に打ち勝つすべがない。我々の知るかぎり、/陰府から戻って来た人はいない。
2我々は偶然に生まれ、/死ねば、まるで存在しなかったかのようになる。鼻から出る息は煙にすぎず、/人の考えは心臓の鼓動から出る火花にすぎない。
3それが消えると体は灰になり、/魂も軽い空気のように消えうせる。
4我々の名は時とともに忘れられ、/だれも我々の業を思い出してはくれない。我々の一生は薄れゆく雲のように過ぎ去り、/霧のように散らされてしまう。太陽の光に押しのけられ、/その熱に解かされてしまう。
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21神を信じない者はこのように考える。だが、それは間違っている。悪に目がくらんでいるのだ。
22彼らは神の奥深い御旨を知らず、/清い生活がもたらす報いを期待せず、/汚れない魂の受ける誉れをも認めない。
23神は人間を不滅な者として創造し、/御自分の本性の似姿として造られた。(新共同訳)