神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

黙示録の預言① 〜複合的さばき

一般には黙示録と呼ばれる書簡は、回復訳では啓示録とされています。そこに現在の疫病(新型コロナウィルス)に関する予言が書かれていることは、以下のように、2020年4月に紹介しました。

https://adonaiquovadis.hatenablog.com/entry/2020/04/18/000042

 

黙示録の最後の22章には、以下のようにあります。

22:18わたしは、この巻物の予言の言を聞くすべての者に証しする。もしだれでもそれに付け加えるなら、神はこの巻物に書き記されている災害を、その者に加えられる。
22:19
また、もしだれでもこの予言の巻物の言から何かを取り去るなら、神はこの巻物に書き記されている命の木から、また聖なる都から、その者の分を取り去られる。(回復訳)

 

これは、黙示録(啓示録)の預言を解釈するなと言ってはいません。黙示録の書簡そのものを改竄し、手を加えたり、削除したりするなと言うことです。

また、こうもあります。

22:10そして彼はわたしに言った、「この巻物の予言の言を封じてはならない。時が近いからである。(回復訳)

 

ここで紹介する解釈は、現代の事象に合わせた、私的考えであり、別の解釈もたくさんあります。読者自身の聖書の学びと、聖霊により示される発見が大切です。こんな解釈もあると、参考としてください。この世の事象とどのように結びつくか、昨今の世界情勢が黙示録の理解を容易にしていくことでしょう。

 

 

 

黙示録(啓示録)の7つの封印は、以下のような順番で書かれています。

第一封印 ❶白い馬(弓、冠、勝利を持つ)

第二封印 ❷赤い馬(剣、互いに殺し合う)

第三封印 ❸黒い馬(秤、小麦・大麦の高騰)

第四封印    ❹青白い馬(死=疫病、ハデス)

第五封印   ❺ 殺された人の声(血の報復の訴え)

第六封印 ❻大地震(太陽、月、星の異変)

第七封印 7つのラッパへ続く

第四封印の箇所を見てみましょう。

啓示録6:8(私訳)

「そして私は見た 見よ、❹青白い馬で それに座っている者 彼の名は死  そしてハデスが彼のあとについていた また 地の四分の一に対して❷剣(戦争) ❸飢饉(物資の不足)     地の獣(動物)による❹疫病で殺す権威が 彼らに与えられた 」啓示録6:8 (私訳)

 

2020年の❹疫病(新型コロナウィルス)発生からパンデミックに苦しむ状況は、まさに6章8節の❹第四封印の時期と言えたでしょう。

さらに2年を経て、この啓示録6章の四頭の馬とそれに乗る騎士たちは、具体的にその姿を表わしてきています。

2022年に入り、❷剣(戦争・深い悲しみ)は、ロシアのウクライナ 侵攻で成就し、現在進行中です。また、国家間の流通が遮断され、原油高や小麦の高騰、インフレが進み、経済的に厳しい国では、食料不足(❸飢饉)が起きています。

❷剣(戦争)は、ウクライナ 戦争で現れました。これから、ロシアと中国は、台湾にも争いの手を伸ばしそうです。アメリカのプロテスタント系の100人の預言者は、年始に台湾侵攻も預言していました。

https://adonaiquovadis.hatenablog.com/entry/2022/02/04/120214

 

 

ウクライナ 戦争は、❸飢饉(物資不足、原油、小麦、大麦の高騰)を引き起こしています。地の獣による❹疫病(新型コロナウィルス)は、獣(コウモリ)からのSARS(重症急性呼吸器症候群)ウィルスの仲間であり、地の獣(動物)を発生源とする❹疫病に間違いありません。また、サル痘という疫病も流行りだしました。文字通り獣(コウモリ、猿などの動物)による❹疫病で、それらで殺す権威を彼ら(四騎士)に与えられたのでしょう。

 

しかし、どうも順番がおかしいのです。

以下の7つの封印は、順番が違うのでは、、

第一封印 ❶白い馬(弓、冠、勝利を持つ)

第二封印 ❷赤い馬(剣、互いに殺し合う)

第三封印 ❸黒い馬(秤、小麦・大麦の高騰)

第四封印    ❹青白い馬(死=疫病、ハデス)

第五封印   ❺ 殺された人の声(血の報復の訴え)

第六封印 ❻大地震(太陽、月、星の異変)

第七封印 7つのラッパへ続く

 

封印の順番が逆ではないか?

第六封印から、第一封印に向けて逆の順番に開かれてないだろうか?

2011年の❻東日本大震災からの各地の地震、❻2012年からの太陽、月の異変(頻繁な日食月食)、この時から終末期に入ったのでしょうか。次に❺殺された人の声(血の報復の訴え)が天で起こったのです。20世紀のナチスによるジェノサイドから、現在まで大量殺人が繰り返されているのです。最近では、ISIS(ISL)による民間人の殺害、中国大陸でのウィグル族へのジェノサイドが報告されています。

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.bbc.com/japanese/57437638.amp%3Fusqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D

次に、その中国で地の獣(動物)による新型コロナウィルスの発生が起きました。❹青白い馬(死=疫病、ハデス)が解き放たれたのでしょう。そしてみなさんがよく知っている世界的パンデミックとなり、医療物資の不足や❸黒い馬(秤、小麦・大麦の高騰)が始まりました。小麦の高騰は、ウクライナ戦争で起きたのではなく、2020年から上がり出し、ウクライナ 戦争でピークに達しました。今後も高騰するかも知れません。

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そのウクライナ 戦争で❷赤い馬(剣、互いに殺し合う)が放たれました。ロシアは、旧社会主義国でした。プーチンは、社会主義の先鋒のKGB職員でした。本日、8月4日、別の赤い国が台湾を包囲して軍事演習を始めました。隣の赤い国が台湾を狙っているのです。

そして、これから、❶白い馬(弓、冠、勝利を持つ)がこの戦争で勝つのでしょう。❶白い馬(西側諸国)の騎士は、弓を持っていますが、矢がありません。矢を放って勝利するのでしょうか。

 

封印の順番を変えることで、2011年からの流れがスッキリしたように感じます。

巻き物は、一つでも封印が残っていたら、開きません。第一〜第七封印まで順に開かれると解釈するよりも、一度にいっきに開かれると巻き物の中身が読めるのです。

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巻き物の七つの封印を、あなたならどう開きますか?第一から第六封印まで開くと少しは中身が読めるでしょう。第七封印は、次の七つのラッパのさばきへと続くのです。

巻き物は全部の封印が切られなければ、中身ははっきり見れないのです。第一から第六の封印は、第七封印が開かれてはっきりしてきます。つまりラッパのさばきも始まっているのでしょう。

黙示録の封印のさばきは、同時進行に近い形で起こり、いくつもの災いが、複合的に起こるのです。そして、現在、❶〜❹の四頭の馬の災いは、残ったまま暴れ続けています。もしかすると、❻大地震(太陽、月、星の異変)、❺ 殺された人の声も同時進行で続いているのです。

 

以下、直訳に近い回復訳で、黙示録(啓示録)6章を第六封印から第一封印へ読んてみてください。

 

啓示録6章

1小羊が七つの封印の一つを開いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが雷のような声で、「来たれ」と言うのを聞いた。
2そして見ていると、見よ、❶白い馬があり、それに乗っている者は弓を持っていた。そして冠が彼に与えられ、彼は勝利の上にさらに勝利を得ようと出て行った。

3小羊が第二の封印を開いた時、第二の生き物が「来たれ」と言うのを、わたしは聞いた。
4見ていると、見よ、別の❷赤い馬が出て来た。それに乗っている者には、地から平和を奪い取り、人々が互いに殺し合うための権威が与えられた。また彼に大きな剣が与えられた。

5小羊が第三の封印を開いた時、第三の生き物が「来たれ」と言うのを、わたしは聞いた。見ていると、見よ、❸黒い馬であった。それに乗っている者は、手に秤を持っていた。
6またわたしは、四つの生き物の間で声のようなものが、こう言うのを聞いた。「一デナリで小麦一コイニクス、一デナリで大麦三コイニクス。油とぶどう酒を損なうな」。

7小羊が第四の封印を開いた時、第四の生き物の声が「来たれ」と言うのを、わたしは聞いた。
8見ていると、見よ、❹青白い馬であった。それに乗っている者の名は「死」である。そしてハデスが彼に従った。また、地の四分の一に対して剣、飢きん、死をもって、また地の獣によって殺す権威が、彼らに与えられた。

9小羊が❺第五の封印を開いた時、神の言のゆえに、また自分たちが持っていた証しのゆえに、殺された人たちの魂が 祭壇の下にいるのを、わたしは見た。
10彼らは大声で叫んで言った、「聖なる真実なるご主人さま、いつまであなたは地に住む者たちを裁かず、わたしたちの血の報復をなさらないのですか?」
11すると、彼らの一人一人に白い衣が与えられた。そして、彼らと同じように殺されようとしている彼らの奴隷仲間たちや兄弟たちの数が満ちるまで、もうしばらく安息しているようにと、彼らに言い渡された。

12小羊が❻第六の封印を開いた時、わたしが見ていると、大地震が起きて、太陽は毛織りの荒布のように黒くなり、月全体は血のようになった。
13また天の星は地に落ちた。それは、いちじくの木が大風に揺られて、熟していない実を落とすようであった。
14天は巻物が巻かれるように取り去られ、あらゆる山と島はその所から移された。
15すると、地の王たち、高官たち、隊長たち、富める者たち、強い者たち、すべての奴隷と自由人は、ほら穴や山の岩の中に身を隠した。
16そして、彼らは山と岩に向かって言う、「わたしたちの上に倒れよ。そして御座に座す方の御顔から、また小羊の激怒から、わたしたちを隠してくれ。
17彼の激怒の大いなる日が来たのだ。だれが立つことができようか?」 (回復訳)

 

新約聖書は、二千年ほど前に書かれた 恐ろしく的確な予言書なのです。特に、啓示録(黙示録)は、終末期の予言書として有名です。

終末期に開かれる7つの封印は、小羊なるキリストが開くもので、先走って開くことはできません。しかし、啓示録(黙示録)を読み進めるなら、これから起こる事象が理解できることでしょう。

 

 

【懸念事項】

終末期の事象を知るためにも聖書を学ぶ必要がありますが、最近、「全能神」という中国発の女キリストを教祖とする異端が、黙示録の四騎士などの学習会と称して勧誘を行なっています。過去中国山東省で勧誘にからむ殺人事件も起こした団体で、しつこいですので行かないようにご注意ください。全能神については、以下に詳しくまとめてあります。

https://adonaiquovadis.hatenablog.com/entry/2017/05/30/013124

 

終末期について学びたいなら、動画など、以下色々なものがありますので、視聴してみてください。動画の先生の教会へ行っても良いでしょう。

 

https://youtu.be/pyTRbAIr_3Q

 

https://youtu.be/8pOUzy8mOYo

 

ここで紹介した解釈は、私的考えであり参考にしてください。別の解釈もたくさんありますので、くどいようですが、読者自身の聖書の学びと、聖霊により示される発見が大切になります。

これから起こるこの世の事象が、黙示録預言とどのように結びつくか。今後世界情勢が黙示録の理解を容易にしていくことでしょう。