トビト記に、魚のにおいで悪魔を追い払ったという記事がありました。
「トビアはラファエルの言葉を思い出し、魚の肝臓と心臓を袋から取り出し、香をたいてその上に置いた。 ❶魚のにおいが悪魔を追い払い、悪魔はエジプトの方へ逃げて行った。そこでラファエルは後を追い、悪魔を捕らえて、その場で手足を縛り上げた。」
トビト記 8:2-3 新共同訳
https://bible.com/bible/1819/tob.8.3.新共同訳
日本の伝統に、柊鰯(ひいらぎいわし)があります。柊鰯は、節分に魔除けとして使われる、柊の小枝と焼いた鰯の頭、あるいはそれを門口に挿したもの。西日本では、やいかがし(焼嗅)、やっかがし、やいくさし、やきさし、とも言います。節分の場合、 魔は『鬼』、❶“臭いもの”は『鰯の頭』、“尖ったもの”は『柊の葉の棘』を指し、 柊鰯によって鬼が家の中に入ってくるのを防ぐことが出来ると言います。
平安時代には、正月の門口に飾った注連縄に、柊の枝と「なよし」(ボラ)の頭を刺していたことが、土佐日記から確認できます。現在でも、伊勢神宮で正月に売っている注連縄には、柊の小枝が挿してあるそうです。
現在でも、新宮神社で飾られていた正月のしめ縄は、一般にはダイダイ、串柿、ユズリ葉、ウラジロ 、等々はよく見かけるのですが、これに魚が加わっていました〜という記事もありました。
ここにも聖書の記事と似た日本の神道の伝統文化がありました。