神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などにも学び、終末や現代社会の預言・聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

ユダヤ人に伝えるべきことば

◾️ペテロのイスラエルへの叱責

使徒行伝2章を読むと、当時のエルサレムの情勢が伝わってくる。

ペンテコステの日に、ペテロはエルサレムユダヤ人に対し、厳しく回心を迫った。

その言葉は、かなり厳しい内容であったことが、使徒行伝から読み取れる。

イスラエルの人たち、これから話すことを聞いてください。ナザレの人❶エスこそ、神から遣わされた方です。神は、イエスを通してあなたがたの間で行われた奇跡と、不思議な業と、しるしとによって、そのことをあなたがたに証明なさいました。あなたがた自身が既に知っているとおりです。 このイエスを神は、お定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは❷律法を知らない者たちの手を借りて、❸十字架につけて殺してしまったのです。 しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。 ダビデは、イエスについてこう言っています。 『わたしは、いつも目の前に主を見ていた。 主がわたしの右におられるので、 わたしは決して動揺しない。 だから、わたしの心は楽しみ、 舌は喜びたたえる。 体も希望のうちに生きるであろう。 あなたは、わたしの魂を陰府に捨てておかず、 あなたの聖なる者を 朽ち果てるままにしておかれない。 あなたは、命に至る道をわたしに示し、 御前にいるわたしを喜びで満たしてくださる。』 兄弟たち、先祖ダビデについては、彼は死んで葬られ、その墓は今でもわたしたちのところにあると、はっきり言えます。 ダビデ預言者だったので、彼から生まれる子孫の一人をその王座に着かせると、神がはっきり誓ってくださったことを知っていました。 そして、キリストの復活について前もって知り、 『彼は陰府に捨てておかれず、 その体は朽ち果てることがない』 と語りました。❹神はこのイエスを復活させられたのです。わたしたちは皆、そのことの証人です。 それで、イエスは神の右に上げられ、約束された聖霊を御父から受けて注いでくださいました。あなたがたは、今このことを見聞きしているのです。 ダビデは天に昇りませんでしたが、彼自身こう言っています。 『主は、わたしの主にお告げになった。 「❺わたしの右の座に着け。 ❻わたしがあなたの敵を あなたの足台とするときまで。」』 だから、❼イスラエルの全家は、はっきり知らなくてはなりませんあなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、またメシアとなさったのです。」」
‭‭使徒言行録‬ ‭2‬:‭22‬-‭36‬ 新共同訳‬
https://bible.com/bible/1819/act.2.22-36.新共同訳

これを読んで、ペテロがユダヤ人たちに対し、「メシアであるキリストを殺したのはお前たちだ」と叱責しているのがわかる。

❶イエスこそ、神から遣わされた方

❷律法を知らない者たちとは、「ローマ軍」。ローマの手を借りて殺してしまったと言う意味。

❶神から遣わされた方をおまえたちは❸十字架につけて殺してしまった。

しかし、❹神はこのイエスを復活させられた。わたしたちは皆、そのことの証人だ。(500人に現れたと後に語っている)

神はイエスに❺わたしの右の座に着け。 ❻わたしがあなたの敵(イスラエルの全家)を あなたの足台とするときまでと言っている。

❼は、私訳します。

話し言葉の間を空けて、演説として考えると、私訳のような順番で話されているからです。

原文

ἀσφαλῶς οὖν γινωσκέτω πᾶς οἶκος Ἰσραὴλ ὅτι καὶ Κύριον καὶ Χριστὸν αὐτὸν ὁ Θεὸς ἐποίησε, τοῦτον τὸν Ἰησοῦν ὃν ὑμεῖς ἐσταυρώσατε.

ΠΡΑΞΕΙΣ 2:36 Greek NT: Greek Orthodox Church版

私訳

2:36「確かに、こういうわけで、イスラエルの全家は、知れ!神が主また救い主とされた このイエスを、あなた方は十字架につけたのだ!」(私訳)

これはペテロによるイスラエルへの叱責である。かなり厳しい演説だった。これこそがユダヤ人に伝えるべき言葉だと、ペテロは示している。

◾️イスラエルに媚びては、伝道できない

どっかの団体のように、悪事を働くイスラエルに媚びながら伝道などできない。

 

イスラエルの全家は、知れ!神が主また救い主とされた このイエスを、あなた方は十字架につけたのだ!

これが、ペテロが示したユダヤ人に対する福音宣教のスタンスだ。ペテロは、一度に3000人が回心する激しいスピーチを宣べたことを読み取ってほしい。

◾️邪悪なこの時代から救われよ

「ペトロは、このほかにもいろいろ話をして、力強く証しをし、「❽邪悪なこの時代から救われなさい」と勧めていた。 ペトロの言葉を受け入れた人々は洗礼を受け、その日に三千人ほどが仲間に加わった。」
‭‭使徒言行録‬ ‭2‬:‭40‬-‭41‬ 新共同訳‬
https://bible.com/bible/1819/act.2.40-41.新共同訳

❽邪悪なこの時代から救われよ!と叫ぶペテロの言葉は、現在の日本にも語られるべき言葉だと思う。

ローマ軍に占領されていたエルサレムで、人々はこれから起こるディアスポラを予見していた。

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今の時代、我々はこれから起こる混乱を、予見できる。邪悪なこの時代で、甘いオブラートに包んだ当たり障りのない言葉では、人々は回心しないと思っている。邪悪な曲がった時代だ。事実をしっかりと伝えるべき終末期になったのだ。

我々は、現実から目をそらさず、蛇のようにさとく鳩のように直く、生きるべきだ。

イスラエルの全家は、知れ!神が主また救い主とされた このイエスを、あなた方は十字架につけたのだ!」 

回心していないユダヤ人たちは、これを理解もしていない。十字架時代と同じことをやるユダヤ教徒だ。使徒行伝で使徒たちを殺そうとした連中と変わらないのだ。間違えてはならないし、媚びてもならない。厳しく、メタノイヤさせるべきだ。

 

「「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。」
‭‭マタイによる福音書‬ ‭10‬:‭16‬ 新共同訳‬
https://bible.com/bible/1819/mat.10.16.新共同訳