
2025年6月22日 10:45更新 27分前
ドナルド・トランプ米大統領は21日夜(日本時間22日午前)、アメリカ軍がイラン国内3カ所の核施設を空爆したと発表した。
ホワイトハウスでのテレビ演説では、「イランの主要な核濃縮施設は、完全かつ徹底的に抹消された」と述べた。アメリカ政府関係者によると、米軍のB-2ステルス爆撃機が攻撃に参加した。BBCがアメリカで提携するCBSニュースによると、アメリカは21日の時点で「外交的」にイラン政府に接触し、米軍による攻撃は核施設の破壊のみが目的で、「体制転換の取り組みは計画していない」と伝えていたという。現地では、イスラエルとイランの戦闘が10日目に突入していた。
トランプ大統領は自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に、「我々は、フォルド、ナタンズ、イスファハンを含むイランの核施設三つに対する攻撃を成功させ、完了した。すべての飛行機はもはや、イラン領空の外に出ている」と書いた。
トランプ氏はさらに、「搭載していた爆弾すべて」を(ウラン濃縮施設)フォルドに投下したと書き、爆撃機はいずれもアメリカへ帰還中だと述べた。
「これはアメリカ合衆国とイスラエルと世界にとって、歴史的な瞬間だ」と大統領は続け、「イランは今や、この戦争終結に合意しなくてはならない」と書いた。
さらにトランプ氏は、情報関係のオープンソース・アカウントが書いた「フォルドはなくなった」という投稿を再投稿した。
しかし、イランは、フォルドのウランはすでに移動されていた、山中地下80m〜90mのフォルドは入口だけが破壊されたと伝えている。
◾️ディールの中の攻撃か
トランプ大統領は、6月20日に、2週間様子を見ると言っていた。しかし、翌日にB2爆撃機によるイラン3核施設への攻撃を行った。
結果、2週間早く騙し討ちのような攻撃となった。
トランプ大統領を支持するアメリカ国民のMAGAは、海外での戦争に手をつけたトランプに対して幻滅している。
今回のイレギュラーな動きの裏を見抜く必要がある。
トランプ大統領は2期目就任後、イランとの対話路線にかじを切り、核兵器の保有阻止や核開発制限 を目指して協議を進めてきた。これまでに5回の 高官協議を重ね、イランにウラン濃縮活動の完全停止などを要求してきた。一方、イスラエルは核施設攻撃の必要性を繰り返し米国に訴えてきたが、トランプ大統領は、ずっとイランとの6回目の話し合いにこだわっていた。
バンカーバスターを出してくれないアメリカに、イスラエルは、業を煮やし単独でイラン核施設を破壊すると言明していた。
◾️世界大戦回避のため
イスラエルが、山間の地下80から90mにあるウラン濃縮施設を攻撃するには、核攻撃以外に不可能。同時に、自分の核攻撃でイランに「核があったではないか!」偽旗を理由に、EUを巻き込みテヘランまで侵攻する可能性があった。そうなれば、この戦争はEUを巻き込んで泥沼化できるだろう。ロシアが対抗すれば第三次大戦になる。
賢いイランは、ロシアが加勢することを事前に拒んでいる。世界大戦になればイランは完全に廃墟となるからだ。

アメリカが、この攻撃をしないと、イスラエルがもっと酷い偽旗計画を実行し、EUやG7のDSの息のかかった国が参戦することになる。
アメリカが、今回突然の空爆を開始したのには、ここに理由があると私的には考えている。
アメリカが参戦することで、他を黙らせる。
アメリカはイランとのディールで、既にイスラエルによって空爆された3施設に対し、再度攻撃を行った。だからイランの死傷者は皆無。
特にイスラエルがこだわるバンカーバスターを使いフォルドを集中的に攻撃し、トランプ大統領は、「フォルドはなくなった」と語った。
しかし、イランは、フォルドのウランはすでに移動されていた、山中80m〜90mのフォルドは入口だけが破壊されたと伝えている。
またロシアも黙っている。

そこに今回の攻撃の裏のディールが見られる。
今後、イランがどのような行動を取るかがカギになる。しばらくミサイル発射やホルムズ海峡の封鎖くらいは、やるだろう。
このトランプの「真夜中のハンマー作戦」が功を奏したかは、イスラエルを黙らせ、両国の戦火がオサまることに掛かっている。果たして成功するだろうか。
◾️ホルムズ海峡封鎖で助かるトランプ政権

https://x.com/sputnik_jp/status/1936782819663245645?s=46
イラン、ホルムズ海峡封鎖を議会が支持
議会は、最終的な決定には国家安全保障会議の承認が要されると発表している。
ホルムズ海峡は中東諸国からの石油ガスの重要な輸送路。これに代替できるのはパイプラインしかないが、日本を含め、これへのアクセスを持つ国は多くない。
日本が消費する石油の90%以上はペルシャ湾岸諸国からの輸入で、その大部分の輸送はホルムズ海峡を通過している。海峡は部分的な封鎖でさえ石油価格の高騰とロジスティックスの支障をきたす。
これは、トランプ政権が今一番頭を悩ましている米国債金利の上昇に対し、打開策となる。FRBとのチキンレースは、かなり苦戦しているからだ。
3月に予想されたことが順に起きている↓

https://adonaiquovadis.hatenablog.com/entry/2025/03/22/021525
◾️付加
6月19日夜、イスラエル軍の空爆により、イランにある5億ドルを投じて建設された炭素繊維工場が破壊されました。中国共産党(CCP)の支援を受けた大規模プロジェクトとされるこの工場は、ドローンやミサイルのケースの製造に使用されていました。
この情報が、今回のイラン攻撃に関して気になるもののひとつでした。
この真夜中のハンマーの結果で、DSが企む第三次大戦が回避されることを祈っている。
ps.
やっぱりディール、さすがトランプ👍



https://x.com/w2skwn3/status/1937081009780187320?s=46