継続してトマスの福音書を訳し、解説しています。
16節
*Said-JS16 this: When you(pl)-should-look upon-he-who-did-not-they-beget()out of-the-woman, prostrate yourselves onto--your(pl)-face &()worship ()him - he-who-is-there is your(pl)-father.
まずは直訳
16直訳
イエスは言った、あなた方は、彼らのように❶女から生まれたのではない彼を❷見上げるべきとき、❸顔を伏せ、ひれ伏して彼をあがめよ。彼にはそこに❹あなたがたの父がいる。
また、難解な節であります。ヒントは、「❶生まれる」ということばです。
「❶女から生まれなかった者」とは、いったい誰でしょうか。主イエスは、乙女マリアより生まれました。始祖アダムとエバは、女から生まれてはいません。アダムやエバを崇めるべきなのでしょうか。罪をおかし、エデンを追われた2人をおがむのではなさそうです。「彼には❹あなたがたの父がいる」というのも鍵になる言葉です。いつものように少し共通のキーワードを探っていきましょう。
「❶生まれる」で思い出すのは、主イエスとニコデモの問答です。
ヨハネ3:3 イエスは彼に答えて言われた、「まことに、まことに、わたしはあなたに言う.人は❺新しく生まれなければ、神の王国を見ることはできない」。4 ニコデモは言った、「人は年老いてから、どうして生まれることができるでしょう? もう一度、母の胎内に入って、生まれることができるのでしょうか?」
5 イエスは答えられた、「まことに、まことに、わたしはあなたに言う.❻人は水と霊から生まれなければ、神の王国に入ることはできない。
6 ❼肉から生まれるのは肉であり、その霊から生まれるのは霊である。
7 わたしがあなたに、『あなたがたは新しく生まれなければならない』と言ったことを、不思議に思ってはならない。
8 風は思いのままに吹く.あなたはその音を聞くが、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない.その霊から生まれる者もみなそうである」。(回復訳)
ここは、❺新しく生まれる=新生を語った箇所です。「❻人は水と霊から生まれなければ、神の王国に入ることはできない。」と言っています。この水は、水のバプテスマによる悔い改め。霊は、聖霊のバプテスマによる霊的コンバージョン。この水と霊による新生がなければ、神の王国を見ることができないと語っておられます。また、「❼肉から生まれるのは肉であり、霊から生まれるのは、霊である」とあり、すでに霊により新生した者は、肉=女から生まれたものではないのです。
また、ヨハネ3:13には、「天から下って来た者、すなわち天にいる人の子のほか、天に上った者はいない。」と語っています。聖霊降臨が起きていないこの時代、霊により新生した者は、主イエスおひとりでした。そして、彼には、❹み父がいるのです。 ヨハネ14:10「わたしが父の中におり、父がわたしの中におられることを、あなたは信じないのか? わたしがあなたがたに語る言葉は、わたしが自分から語るのではない.❹わたしの中に住んでいる父が、ご自身のわざを行なっておられるのである。」(回復訳)
もうひとつ。「彼を❷見上げるべきとき」とは、「彼が十字架に挙げられるとき」と解すべきだろうか。
16意訳
JS16 イエスは言われた。「あなたがたが女から生まれなかった者(霊により生まれた者)を(十字架に)見上げるならば、あなたの顔をひれ伏して、彼をあがめよ、彼の中にはあなたがたの天の父がいる。」