神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

トマスの福音書19、20 ~終わりの日

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継続してトマスの福音書を訳し、解説しています。

19節

Said-the-disciples t o - JS19 this: Spe-ak to-us this- our-end, she-will-come-to-be in* -which way?

20節

* Said-JS20 (this) Have-you(pl)-revealed, (--), forth the-beginning, so that you(pl)-will-be-seeking after--the-end? for in-the-place which the-beginning (is) there, --the-end will-come-to-be there; > a -blessed-one,he-who-will-stand to-his-feet in-the-beginning, and he-will-know-the-end, and he-will-take-taste* not of - death.

 

19直訳

弟子たちはイエスにこう言った。我々の最期を話してくれ。それはどのように来るのか。

20直訳

エスはこう言った。あなたたちは、❶まず始めを解き明かしたことがあるか。あなたたちが終わりを探しているように。というのは、❷始まりのあるところに、終わりも来るからだ。祝福された者、❸彼は自分の足で「始め」に立つだろう。そして彼は❹最期を知るだろう。そして❺彼は死を味わわないだろう。

 

トマスの福音書19節では、「我々の最期を話してくれ」と言っています。

共観福音書でも出てくる同様の質問に対するイエスの回答は、以下のように続きます。

マタイ福音書24章で示します。

24:1 イエスは宮から出て来て、立ち去ろうとされた.すると、彼の弟子たちがやって来て、宮の建物を彼に示した。

2しかし、エスは彼らに答えて言われた、「あなたがたは、これらすべてのものを見ないか? まことに、わたしはあなたがたに言う.一つの石も崩されずに、他の石の上に残ることは決してない」。

 3 イエスがオリブ山に座っておられた時、弟子たちはひそかに彼の所に来て言った、「わたしたちにお話しください.いつ、これらの事があるのですか? また、あなたが来られることのしるしと、この時代の満了のしるしは何ですか?」

4 イエスは彼らに答えて言われた、「だれにも惑わされないように、用心しなさい。
5 多くの者がわたしの名を名乗って来て、『わたしがキリストだ』と言い、そして多くの人を惑わす。
6 またあなたがたは、戦争と戦争のうわさを聞く。あわてないように用心しなさい.これらは起こらなければならないが、まだ終わりではないからである。
7 民は民に、国は国に逆らって立つ.また至る所で飢きんや地震がある。
8 これらすべての事は、陣痛の始まりである。
9 その時、彼らはあなたがたを患難に引き渡し、またあなたがたを殺す.そしてあなたがたは、わたしの名のゆえに、すべての国民に憎まれる。
10 またその時、多くの人がつまずき、互いに引き渡し、互いに憎み合う。
11 そして多くの偽預言者が現れて、多くの人を惑わす。

12 また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えてくる。
13 しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。14 そしてこの王国の福音は、すべての民に対する証しのために、人の住む全地に宣べ伝えられる.それから終わりが来る。」(回復訳)

 以上のように共観福音書では、イエスが世の終わりについて具体例を挙げ話していますが、トマス福音書20節では、どうも異なった内容です。

終わりを聞いているのに、20節では、「あなたたちは❶まず始めを解き明かしたことがあるか」と言っています。「❷始まりのあるところに、終わりもある」とは確かにそのとおりです。

始まりとは、創世記の1章のことでしょうか。創世記1:1~2には、次のようにあります。

1:1初めに、は天と地を創造された。

1:2しかし、地は荒廃し、また空虚になり、そして暗やみが深い淵の面にあった。そして、神の霊が水の面を覆い抱いていた。(回復訳)

1節の天地創造と2節の「地は荒廃し」の間には、「しかし」という接続詞が入っています。最初に天地は秩序ある状態で創造されたのに、「しかし」荒廃したと書いてあるのです。それで、この2節までの間に、プレアダミック・エイジ(アダム以前の時代)があったという方がいます。その時代に、神とサタンとの戦いがあり、その後「地が荒廃した」のだと言うのです。礼拝で聞いたばかりです。

❶「始めを解き明かす」とは、このプレアダミック・エイジを解き明かせということなのでしょうか。確かに、そこには終末のような「荒廃と空虚、暗やみ」があります。

祝福された者は、そのアダムより前の時代に❸自分の足で立ち、先の時代の❹最期を知るのでしょうか。そして、最期を知れば❺死を味わわないのでしょう。主イエスは、アダム以前の先の時代にも立ち会っていたのでしょう。そして、同じようにその「始め」の時代に立てと言っています。それを幻視せよと言っているようにも聞こえます。

 

神とサタンの戦いの結末は、イザヤ書14:12節からに書かれています。また、22節からは、確かにその預言の書の続きが、現代の社会を彷彿とさせる内容になっています。難解ですが、解き明かしてみてください。

イザヤ14章

14:12黎明の子、明けの明星(サタン)よ、あなたは天から落ちてしまった。もろもろの国を倒した者よ、あなたは切られて地に倒れてしまった。14:13あなたはさきに心のうちに言った、『わたしは天にのぼり、わたしの王座を高く神の星の上におき、北の果なる集会の山に座し、14:14雲のいただきにのぼり、いと高き者のようになろう』。14:15しかしあなたは陰府に落され、穴の奥底に入れられる。14:16あなたを見る者はつくづくあなたを見、あなたに目をとめて言う、『この人は地を震わせ、国々を動かし、14:17世界を荒野のようにし、その都市をこわし、捕えた者をその家に解き帰さなかった者であるのか』。14:18もろもろの国の王たちは皆尊いさまで、自分の墓に眠る。14:19しかしあなたは忌みきらわれる月足らぬ子のように墓のそとに捨てられ、つるぎで刺し殺された者でおおわれ、踏みつけられる死体のように穴の石に下る。14:20あなたは自分の国を滅ぼし、自分の民を殺したために、彼らと共に葬られることはない。どうか、悪を行う者の子孫はとこしえに名を呼ばれることのないように。14:21先祖のよこしまのゆえに、その子孫のためにほふり場を備えよ。これは彼らが起って地を取り、世界のおもてに町々を満たすことのないためである」。14:22万軍の主は言われる、「わたしは立って彼らを攻め、バビロンからその名と、残れる者、その子と孫とを断ち滅ぼす、と主は言う。14:23わたしはこれをはりねずみのすみかとし、水の池とし、滅びのほうきをもって、これを払い除く、と万軍の主は言う」。14:24万軍の主は誓って言われる、「わたしが思ったように必ず成り、わたしが定めたように必ず立つ。14:25わたしはアッスリヤびとをわが地で打ち破り、わが山々で彼を踏みにじる。こうして彼が置いたくびきはイスラエルびとから離れ、彼が負わせた重荷はイスラエルびとの肩から離れる」。14:26これは全地について定められた計画である。これは国々の上に伸ばされた手である。14:27万軍の主が定められるとき、だれがそれを取り消すことができるのか。その手を伸ばされるとき、だれがそれを引きもどすことができるのか。14:28アハズ王の死んだ年にこの託宣があった、14:29「ペリシテの全地よ、あなたを打ったむちが折られたことを喜んではならない。へびの根からまむしが出、その実は飛びかけるへびとなるからだ。14:30いと貧しい者は食を得、乏しい者は安らかに伏す。しかし、わたしはききんをもってあなたの子孫を殺し、あなたの残れる者を滅ぼす。14:31門よ、泣きわめけ。町よ、叫べ。ペリシテの全地よ、恐れのあまり消えうせよ、北から煙が来るからだ。その隊列からは、ひとりも脱落する者はない」。14:32その国の使者たちになんと答えようか。「主はシオンの基をおかれた、その民の苦しむ者はこの中に避け所を得る」と答えよ。(口語訳)

イラク⇒シリア⇒パレスチナ⇒シオンの基 と預言しているようにも思えます。

意訳します。

19意訳

弟子たちはイエスにこう言った。我々の最期を話してください。それはどのように来るのですか。

20意訳

エスはこう言った。あなたたちは、❶まず創世の始めを解き明かしたことがあるのか。あなたたちが終末を探しているように。というのは、❷始まりのあるところに、終わりも来るからだ。祝福された者は、❸自分の足で創世の「始め」に立つことだろう。そして彼は❹そこで最期を知るだろう。そうしたら❺彼は死を味わわないだろう。(解き明かせ)。

 

箴言8:21-36には、死を味わわないためのヒントがあります。

箴言8:35

わたしを見いだす者は命を見いだし/主に喜び迎えていただくことができる。(新共同訳)