17年間、日産のため奉職したゴーン氏はレバノンで記者会見した。彼の話は、日産の西川CEOをはじめとした社内クーデターであったと言う内容でした。日本では脅されてマスコミへの発表も出来なかったゴーン氏の釈明会見は、海外へ逃げなければ出来なかったと言っていました。背任の嫌疑についての釈明では、すべて会社として役員が承諾したことで、西川CEOのサイン入りの書類を証拠として示していました。日産からの資料で逮捕され、長期の独房への拘束・尋問をしたあとに自白を強要する日本の検察を批判。パソコンすら取り上げられ、自身の弁護のための活動も出来なかったため、日本から出ざるを得なかったと言っていました。人権を無視した検察のあり方を批判するゴーン氏を世界は支持することでしょう。しかし、なぜか日本のテレビのコメントは、彼のほとんどの声明を流さずに、検察や日産に都合の良い話をしているだけでした。日産が大事なスポンサーだから?公正を捨て、誇りをなくした日本のテレビ局は、やはりゴミになったのでしょうか?ゴーン氏も日本のマスコミは、ほとんどが検察の発表のリレーだと言っていました。ゴーン氏逮捕から日産がどれだけ株価を下げたか、それだけでも世間の本音が見えてきます。
世界の常識から遠いこの国の偏狭な体質を変えなければ、日本は、また戦前のように世界の孤児となりバカにされるのでしょう。
ps.この後森法務大臣があわてて会見しましたが、原稿読みでは説得力がないですよ。日本の司法の人権感覚が古いのです。3年前にお会いし、福一についてお話ししたとき、はぐらかされたのを思い出しました。
*日産自動車の低迷