神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

💖天に宮殿を建てよ ~使徒トマス行伝

新約聖書外典のトマス行伝を読んでいます。

使徒トマスは、インドへ伝道に行き、達磨(トマ)とよばれ、インドで殉教したと伝えられています。実際インドでは、すでに二世紀にはキリスト教徒の数もかなりのものになり、三世紀にはキリスト教の団体もありました。

トマス行伝は、デドモ、ユダと呼ばれた使徒トマスのインド伝道について書いてあります。その内容がトマスらしくておもしろいので、要約いたします。

エルサレム使徒たちは、くじ引きでそれぞれの宣教地を決めました。ユダと呼ばれるトマスは、インドに行くことになります。

そこで、ちょうど宮殿を造る大工を探しに来たインド商人ハバンに連れられて、トマスは大工としてインドに渡ります。

トマスがインドに着くと、インドの国王グンダファルに宮殿を建てるように言われ、その資金をもらいます。

しかし、トマスは、村や町を巡り歩き、貧しい人々に仕え、苦しんでいる人に安息を与え、「王のものは王に与えられるであろう。そして多くの者は安息を得る」と言って、宮殿建設の仕事はしていませんでした。トマスは、王に「宮殿は建ちました。あとは屋根だけです」と書き送りました。

さらに、王は、彼に金銀を送りました。しかし、王の友人は、「宮殿は建てられていないし、トマスは、町や村を巡り歩き、貧しい人々に与え、彼らに新しい神を教え、病人を癒し、悪霊を追い出している」と語ります。

怒った王は、トマスと商人を牢に入れ、死刑にしようとします。

その頃、王の兄弟ガドが病気になり、死にました。天使はガドを天国に運び、立派な宮殿を見せました。それは国王のためにトマスが建てた天の宮殿だということがわかりました。ガドは、すべての財産を払うから、天国の宮殿を私に下さいと王に言うために、地上に戻ることを天使に望みます。

天使たちはガドの魂を地上に返し、埋葬の支度をしている者たちの前でガドは生き返ります。

王はそれを聞くと、ガドのもとに行き、驚きのあまり話しかけることもできませんでした。しかし、ガドは「あなたが天に持っている宮殿を私に売ってください」と言うのでした。ガドが見た天の宮殿のことを王は聞いて、トマスが建てていた真実の宮殿を知ります。王は、急いでトマスと商人を釈放し、さらにガドとともにトマスの弟子となり、キリストを信じ洗礼を受けたのでした。~トマス伝より抜粋要約

インドの王として記録されているグンダファルという人物が、近年発掘された当時の貨幣によって実在していたことが判明しています。王様の名前などから、あながち作り話ではないことがわかります。

聖トマスの墓は、インド、チェンナイ(旧マドラス)にあるサン・トメ教会(聖トマスのバシリカ)の地下にあります。トマスはインドで伝道をし、キリスト教はインドに広まりました。伝説では、彼はAD72年に殉教したそうです。

われわれも、トマスのように天に宮殿を建てたいものです。

 

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リンクさせてください。

http://www2.biglobe.ne.jp/remnant/bukkyokirisuto02.htm

 

祈りの中で110 ~主の祈りの中心

朝の祈りの中で、示されたこと。

 

1.・朝の祈りの中で、御名があがめられますように祈る。

すると、〇「ただその祈りだけでよい」と聞こえた。主の祈りの2つ目からは、この世とのかかわりの中での内容である。

・主よ、教えてください。どういうことでしょうか?

〇「この世についての祈りをするのは、まだおまえがこの世に属していることになる。真の聖化は、第1の祈りだけを願うことですべてとなるのだ。おまえは、自分の栄誉をまだ求めている。御名があがめられるように祈りなさい。」

・はい、私が何者でしょうか。御名が聖とされあがめられることを、願いのすべてにします。御国であなたの前で、冠を脱ぎ、御名をあがめます。感謝します。

 

礼拝のメッセージで、最後に牧師が「御名をあがめさせたまえ」と話し出したのには、驚きました。同じことを示されているようです。

今宵のご臨在  十字架が見えるかなぁ

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※毎日の生活の中で、主の祈りは、習慣となり、主イエスの御ことばのとおり最後まで祈っています。

ダニエル リー師 〜悔い改めへの助言4

www.youtube.com

ダニエル リー師のメッセージは、本当に良くまとまっています。

悔い改め(回心)の本質がよくわかります。

 

「律法と別れて、エスの花嫁へ」

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トマスの福音書31 〜郷里の預言者

継続してトマスの福音書を解説し、意訳しています。

31

* Said-JS31 (this) No-prophe-t is -accepted in -his(own)village; > no-physician heals those-who- know him.

31直訳

JS31 イエスは言った 預言者は、彼の村では受け入れられない。医者は、彼を知る者を癒さない。

 

マルコ伝、ルカ伝に似た箇所があります。

 

マルコ6:1~6

6:1 イエスはそこから出て、ご自分の故郷へ行かれた.弟子たちも従って行った。
6:2 そして安息日になったので、彼は会堂で1教え始められた.すると、聞いていた大勢の人が驚嘆して言った、「この人は、これらのことをどこで得たのだろう? この人に与えられているこの知恵は何だろう.どうしてこのような力あるわざが、彼の手によって起こるのだろう?
6:3 この人は大工ではないか? マリヤの息子で、ヤコブやヨセやユダやシモンの兄ではないか? 彼の妹たちは、ここでわたしたちと一緒にいるではないか?」。こうして、人々は彼につまずいた。
6:4 イエスは彼らに言われた、「預言者は、自分の故郷、自分の親類の間、自分の家以外では、敬われないことはない」。
6:5 イエスはそこでは力あるわざを何も1行なうことができず、ただわずかの病人に手を置いて、2いやされただけであった。
6:6 そしてイエスは、彼らの不信仰に驚かれた.それから彼は村々を巡回して教えられた。(回復訳)

 

 ルカによる福音書4章:16~30

4:16それからイエスは、ご自分の育ったナザレに来られた.そして、いつものように安息日に会堂に入り、読むために立ち上がられた。
4:17 すると、預言者イザヤの巻物が彼に手渡された。彼は巻物を開いて、こう書かれている所を出された.
4:18 『主の霊がわたしの上にある.彼が貧しい人たちに福音を宣べ伝えるように、わたしに油を塗られたからである。彼はわたしを遣わして、捕らわれ人たちには解放を、盲人たちには視力が回復されることを告げ知らせ、圧迫されている人たちを解放して去らせ、
4:19 主の受け入れる年、ヨベルの年を告げ知らせるのである』。
4:20 イエスは巻物を巻き、それを係の者に戻して、座られた.すると、会堂にいるすべての人の目は、彼に注がれた。
4:21 そこで、イエスは彼らに言い始められた、「この聖書は、あなたがたが耳にした今日、成就した」。
4:22 すべての人は彼を賞賛し、彼の口から出る恵みの言に驚いて言った、「これは3ヨセフの息子ではないか?」
4:23 イエスは彼らに言われた、「あなたがたはきっと、『医者よ、自分をいやせ!』ということわざを引いて、『カペナウムで行なったとわたしたちが聞いたことを、あなたの故郷のここでも行ないなさい』とわたしに言うに違いない」。
4:24 そして、イエスは言われた、「まことに、わたしはあなたがたに言う.どの預言者も、自分の故郷では受け入れられないものだ。
4:25 本当のことをあなたがたに言う.エリヤの時代に、イスラエルには多くのやもめがいたが、三年六か月、天が閉ざされ、全地に大飢きんがあった時、
4:26 エリヤは彼らの中のだれにも遣わされないで、ただシドンの1サレプタのやもめであった一人の女にだけ遣わされた。
4:27 また預言者エリシャの時代に、イスラエルには多くのらい病の人がいたが、そのうちの一人も清められず、シリヤ人ナアマンだけが清められた」。
4:28 すると、会堂にいるすべての人は、これを聞いて怒りに満たされ、
4:29 立ち上がってイエスを町の外に追い出し、彼をその町の建っている丘の崖まで連れて来て、断崖から突き落とそうとした。
4:30 しかし、イエスは、彼らの真ん中を通り抜けて、立ち去られた。(回復訳)

 

主イエスは、郷里では、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何も奇跡を行うことしませんでした。そして、主イエスご自身、「人々の不信仰に驚かれた」とあります。

エスは、癒しをしたあと、「あなたの信仰があなたを救った」(ルカ8:48)と言っていました。癒しのわざには、癒される側の信仰が必要でした。郷里の人たちは、イエスの子どものころからを知る者たちで、彼のことを疑っていました。

福音書に書いてあることと、同じであります。

31意訳
JS31 イエスは言った「預言者は、彼の郷里では受け入れられない(信用されない)。医者は、彼をよく知る者を癒すことはない。」