神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

祈りの中で48  ~天の網を吊るす四人

夜の祈りの中で示されたこと。

 以前に祈りの中で46にて、天の鍵を使え~という内容で示されたが、その具体的な方法についてお聞きした。それは、中風の者を運んできた4人にヒントがある。

「すると、❶人々がひとりの❷中風の者を❸四人の人に運ばせて、❹イエスのところに連れてきた。ところが、群衆のために近寄ることができないので、イエスのおられるあたりの❺屋根をはぎ、❻穴をあけて、中風の者を寝かせたまま、❼床をつりおろした。

 イエスは❸彼らの信仰を見て、中風の者に、『子よ、あなたの❽罪はゆるされた』と言われた。」(マルコ2:3-5)

 祈りの中で示されたこと。❷中風の者は、❶人々に愛されていたのだろう。脳卒中などで倒れ、人々が彼を癒してほしいと願って、❸四人の者に運ばせた。まず❺屋根をはぎ、天井に❻穴をあけた。これは天に至る穴を開けることを暗示する。❸四人の者は、家の主人(ペテロ)に許可をもらって屋根を開ける権利をもらったのだ。これは天を開ける権限(鍵)をペテロからもらったことにつながる。霊的には天国の鍵を持つことになったのです。❼床をつり下ろすとは、使徒行伝 11:5-11でのペテロの体験に似ているのです。

「わたしがヤッファの町にいて祈っていると、我を忘れたようになって幻を見ました。大きな布のような❼入れ物が、❸四隅でつるされて、❺天からわたしのところまで下りて来たのです。その中をよく見ると、地上の獣、野獣、這うもの、空の鳥などが入っていました。そして、『ペトロよ、身を起こし、屠って食べなさい』と言う声を聞きましたが、わたしは言いました。『主よ、とんでもないことです。清くない物、汚れた物は口にしたことがありません。』すると、『❽神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない』と、再び天から声が返って来ました。こういうことが三度あって、また全部の物が天に引き上げられてしまいました。」(使徒行伝11:5~11)このあとカイサリアの異邦人が天使を見て、指示された通りペテロを呼びに来て救われるのです。

 両者はよく似ている箇所ですが、罪の赦しと救いの奥義が見とれます。それは、中風の者がペテロの家のイエスのもとにやってくる。使徒行伝ではペテロのところに異邦人の方からやってくる。そして両者が罪赦され、救いを受けるということです。この二つの救いには、神の不思議な救いの法則があります。それは、漁の網のように❸四隅をつるされて❼天から降りてくるということです。その中に、❷中風の病人や異邦人を比喩するけがれた生き物が入っています。しかし、天の網(ペテロは布に見えた)は、それに乗った人たちを❽清めて、これを救い給うのです。

 具体的には、❸四人の者が信仰と祈りによって❺❻天を開きご臨在を呼び、❼天の網を地上につるす必要があります。心をそろえて具体的な救いを必要とする人物のために祈り、その人を❼天の布ですくい取ってもらうのです。イエスは❷中風の者を見て、「罪は赦された」と言ったのではなく、運んできた❸彼らの信仰を見て、救ったのです。使徒行伝も、先方から救いを求めてやってくるのです。このような天の宣教がイエスの時代も、使徒行伝の時も起こっていたのがこの2つの箇所でわかります。ペテロは気づいていたでしょうか。イエスに出会ったときに言われた通り、この三度の幻のあとペテロは「人間をとる漁師」になったのです。そして現実世界で、この幻のあとすぐに異邦人(ローマ人)の方から救いを求めてペテロを訪ねてくるのです。

 われわれも信仰をもって天の鍵で❻天に穴をあけて、❼天の網を使い奇跡力の伴う救いの漁を始めようではありませんか。

わたしに与えてくださる者はみな、わたしに来る.そしてわたしに来る者を、わたしは決して追い出しはしない。なぜなら、わたしが天から下って来たのは、自分の意志を行なうためではなく、わたしを遣わされたのみこころを行なうためだからである。」(ヨハネ6:37-38 回復訳)

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