神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

トマスの福音書6 ~心の思いは露わにされる FB改

継続してトマスの福音書を訳し、解説しています。大変難解ですが、これがQ資料であるならば、貴重な宝がここに含まれると信じます。「Coptic/English.Translation of The Gospel of Thomas.Revised November 22, 2002.Copyright ã1997-2002, Michael W. Grondin.」を参考に訳していますが、他にもある「トマスの福音書 」と比べて、節の順番が違ったりしているようです。

6節

*Said-JS06 this: Do-not-tell-lies, > an-d that-which-you(pl)-hate (it(m)), do-not-do-it(m), > for they-are-revealed, all-of-them, forth, in-the-presence ( ) of-the-sky, >(for) no-thing, (---), ()hidden ()may-ap -pear forth not, > and nothing ()covered they--will-remain without-revealing-it(m).

6直訳

「イエスはこう言われた。うそをつくな。そして、あなたたちが憎むことは、行なってはならない。なぜなら、それらは全て露わにされるからだ。それらすべてが、見えるところへ、天の存在へ、隠されているもので何一つ見える所へあらわされないものはなく、覆われているもので何一つ覆いを取られないで残るものはないであろうから。」

 

 6節では、5節の弟子たちの質問に対する応答となるでしょう。5節では、弟子たちが4つの質問をしています。

「あなたはわたしたちが断食することをお望みですか。そして私たちは何と祈ったらよいでしょう。私たちは施しをすべきですか。そして私たちは、どんな食物を避けるべきでしょうか」。これに対して、イエスは、弟子たちに「うそをつくな。おまえたちがやりたくないことをやらんでも良い。おまえたちの心の中まで全てあらわにされるのだ」と言わんばかりです。

イザヤ書58章には、神の目から見た「断食」のあり方が書かれていますが、大変参考になります。

イザヤ58:3-8

「3彼らは言う、『われわれが断食したのに、なぜ、ごらんにならないのか。われわれがおのれを苦しめたのに、なぜ、ごぞんじないのか』と。見よ、❶あなたがたの断食の日には、おのが楽しみを求め、その働き人をことごとくしえたげる。4見よ、あなたがたの断食するのは、ただ争いと、いさかいのため、また悪のこぶしをもって人を打つためだ。きょう、あなたがたのなす断食は、その声を上に聞えさせるものではない。5このようなものは、わたしの選ぶ断食であろうか。人がおのれを苦しめる日であろうか。そのこうべを葦のように伏せ、荒布と灰とをその下に敷くことであろうか。あなたは、これを断食ととなえ、主に受けいれられる日と、となえるであろうか。6❷わたしが選ぶところの断食は、悪のなわをほどき、くびきのひもを解き、しえたげられる者を放ち去らせ、すべてのくびきを折るなどの事ではないか。7また飢えた者に、あなたのパンを分け与え、さすらえる貧しい者を、あなたの家に入れ、裸の者を見て、これを着せ、※自分の骨肉に身を隠さないなどの事ではないか(※自分の肉親の世話から逃げないことではないか)。8そうすれば、あなたの光が暁のようにあらわれ出て、あなたは、すみやかにいやされ、あなたの義はあなたの前に行き、主の栄光はあなたのしんがりとなる。」(口語訳) 

 このトマスの福音書6節を言い換えると、

6意訳

~断食、祈り、施し、カシュルート(食事の禁忌規定)をどのようにするか尋ねた弟子たちに、「イエスはこう言われた。うそをつくな。そして、あなたたちが憎むこと(断食、祈り、施し、カシュルート)は、行なわないでよい。なぜなら、それらは全てが露わにされるからだ。それらすべてが、見える所に出てくるように、天の存在の前で露わであり、隠されている心の思いも何一つあらわされないものはなく、覆われているもので何一つ覆いを取られないで残るものはないであろうから。」

~いやいやながら義務的に断食や祈りや施しをやるのでは、神はその心を見られる。イザヤ58章にある❶の姿のように神の目には見える。❷のような愛に裏打ちされた心が大切なのです。

※復活した主イエスの傷跡を見るトマス

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