24日(23日、日没)からスコット(仮庵の祭)です。
・仮庵の祭の植物(ארבע מינים:アルバ・ミニーム)
イスラエルでは、仮庵の祭りで4種類の植物を束ねて持ち、振ります。シトロンもその一つです。〜再掲
~レビ記23:40より~
「初めの日に、❶美しい木の実と、❷なつめやしの枝と、❸茂った木の枝と、谷の❹はこやなぎの枝を取って、七日の間あなたがたの神、主の前に楽しまなければならない。」(口語訳)
In Talmudic tradition, the four plants are identified as:
❶etrog (אתרוג) – the fruit of a citron tree
❷lulav (לולב) – a ripe, green, closed frond from a date palm tree
❸hadass (הדס) – boughs with leaves from the myrtletree
❹aravah (ערבה) – branches with leaves from the willowtree
仮庵の祭りでは、❶シトロン❷ナツメヤシ❸ミルトス❹アラバを一つに束ねて、主の前に出るのです。4つの植物の特性を使って、あることを暗示しています。
・4種類の人間
仮庵の祭りでは、4種類の人間を、祭りで使う4種類の植物に譬えています。
❶etrog (אתרוג) シトロン: 香りと食べられる実を兼ね備える人
❷lulav (לולב) ナツメヤシ:香りはないが食べられる実をつける人
❸hadass (הדס) ミルトス:香りだけを放つ人
❹aravah (ערבה) アラバ:香りも実もない人
ここでの「香り」とは、み言葉をよく知っていること、「実」とは行いの素晴らしいことと言われています。4つの植物の中で、香りも実もすばらしいシトロンが神の前に最も貴い植物ですが、人間も上記の4つに分けられます。シトロンのようにみ言葉の理解とその実践のできる人が、神の前に貴いのですね。
日本では、ミルトス(み言葉を知っていても実行しない人)が多いようです。それは、日本人特有の臆する心の故でしょうか。
また4つの植物は、写真の左からシトロン=心臓、ミルトス=目、ナツメヤシ=脊柱、柳=口という人間の各部分を表します。心臓、目、背骨、口の順に霊的奥義があります。
それらをミツバのために結びつけることによって、ユダヤ人は全身(全心)を神の奉仕に捧げる姿勢を示しています。
スコットでは、4種類の植物を持ち、スコットを喜びながら全方向に振ります。その理由は、これらすべての種が成長するために多くの水を必要とするという事実を暗示しています。ナツメヤシ、ミルトスとアラバは水源近くで生育し、シトロンは他の果樹よりも多くの水を必要とします。4種類の植物をとり、それらをあらゆる方向に振ることによって、地球のすべての植生のために豊富な降水を祈ります。恵みの雨を祈るのですね。
「律法のうちに主がモーセに命じられたこと、すなわちイスラエルの人々は七月の祭の間、仮庵の中に住むべきことがしるされているのを見いだした。******
それで民は出て行って、それを持って帰り、おのおのその家の屋根の上、その庭、神の宮の庭、水の門の広場、エフライムの門の広場などに仮庵を造った。」ネヘミヤ記 8:14, 16 (口語訳)
この連休キャンプに行って、出エジプトを思うのも良いかもしれませんね。
仮庵の目的が、レビ記にあります。
「これはわたしがイスラエルの人々をエジプトの国から導き出したとき、彼らを仮庵に住まわせた事を、あなたがたの代々の子孫に知らせるためである。わたしはあなたがたの神、主である』」。」レビ記 23:43 (口語訳)
血と水