ヨハネ伝1:5
καὶ τὸ φῶς ἐν τῇ σκοτίᾳ φαίνει, καὶ ἡ σκοτία αὐτὸ οὐ ❶κατέλαβεν.
(Greek NT: Scrivener's Textus Receptus 1894)
והאור בחשך זרח והחשך לא ❶השיגו׃
(Hebrew Bible)
光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を❷理解しなかった。(新共同訳)
光は暗やみの中に輝いている.そして暗やみはそれに❸打ち勝たなかった。(回復訳)
光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに❸勝たなかった。(JA1955)
光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに❸勝たなかった。(口語訳)
光は暗黒に照る、而して暗黒は之を❷悟らざりき。(文語訳)
And the light shineth in darkness; and the darkness ❷comprehended it not. (KJV)
ヨハネ1:5の訳は、大きく二つに分かれています。それは、ギリシャ語の❶κατέλαβεν が、「❷理解する」と「❸打ち勝つ」に二分した訳になることです。
「❷理解する」と「❸打ち勝つ」では、どっちなのか、意味がわかりません。
それでギリシャ語の❶κατέλαβενの原語καταλαμβάνωを見ますと、「❹つかむ」という原意だとわかります。
同じ箇所の聖句をヘブル語では、❶השיגו 「❹届く」、「達成する」が遣われています。
この原語の意味から、私訳するとわかりやすいのです。
光は闇の中に輝いている. そして闇は光を❹つかめなかった。(私訳)
つまり、光の輝きに闇は、光をつかむことができなかった。闇がつかめないとは、闇が覆い隠すことができなかったという意味でしょう。
*写真では薄暗く撮れましたが、強い光です。
この写真は、殺菌用UVランプの光です。254nmの紫外線の光でウィルスを空間除菌します。勤めている施設で、新型コロナ対策のために購入しました。30秒で15m四方を殺菌でき、ウィルスは不活性化すると説明されています。しかし、目や皮膚には悪いので、職員には操作させません。
この目に刺さるような光を見て(UV光は危険ですので肉眼では見ないでください)、確かに殺菌能力があると感じました。主の光に、ハデスの闇が逃げていくように見えました。
光は闇の中に輝いている. そして闇は光を❹つかめなかった。〜そのままを見る思いでした。