神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、終末預言や聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

朝のご臨在 〜ハンナの祈りと角

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2019.10.26撮影

ハンナは祈って言った. 「わたしの心はエホバにあって歓喜し、わたしの❶角はエホバにあって高く上げられ、わたしの口は敵に対して大きく開きます.それゆえ、わたしはあなたの救いを喜び楽しみます。エホバのように聖なるものはありません.まことに、あなたの他には誰もいません.わたしたちの神のような岩はありません。あなたがたは二度と高慢に語ってはなりません.

横柄なことを口にしてはなりません。まことに、エホバは全地の神であって、もろもろの行動は彼によって量られます。❷勇士の弓は折られ、つまずいた者は力を帯びます。満ち足りた者は食物のために雇われ、❷飢えていた者はもはや飢えることはありません。❷不妊の女は七人の子を産み、多くの子を持つ女は衰えます。エホバは殺し、また生かします.  彼は❷シェオール[陰府]に下し、また引き上げます。エホバは❷貧しくし、また富ませます. 彼は❷低くし、また高くします。彼は❷貧しい者をちりの中から起こし、❷乏しい者をあくたの中から引き上げて、高貴な者と共に座らせ、栄光の座を継がせられます。地の柱はエホバのものであり、彼はその上に世界を据えられました。彼はご自身の❷敬虔な者たちの足を守られます. ❷しかし悪しき者どもは、暗闇の中で沈黙させられます。人は力によって勝つことはできないからです。エホバと争う者は打ち砕かれ、彼はその者に対して、天から雷鳴をとどろかせます。エホバは地の果てまで裁き、彼の王に力を与え、彼の油塗られた者の❶角を高く上げられます」。サムエル記上‬ ‭2:1-10‬(回復訳)

❶「角」には沢山の意味があります。注ぎの油を入れた角、ショーファー(角笛)、祭壇の四隅の角、力の象徴、光線、丘(イザヤ5:1)

❷は、神の前に量られる「逆転」の状況

マリヤの預言

「彼は、御腕をもって力ある事を行なわれました.彼は、心の思いが高ぶっている者 を散らされました。彼は、❷権力ある者をその王座から引き下ろし、❷低い者を高く上げられました.
彼は、❷飢えている者を良いもので満たし、富んでいる者をむなしく帰されました。」ルカ伝1:51-53(回復訳)

 

「すると金銭を愛するパリサイ人が、これらすべての事を聞いて、イエスをあざ笑っていた。
イエスは彼らに言われた、「あなたがたは、人の前で自分を義とする者であるが、神はあなたがたの心を知っておられる.なぜなら、❸人々の間で高く上げられることは、神の目に忌むべきことだからである。」ルカ伝16:14.15

「また、ラザロという名の乞食が、でき物で覆われて、金持ちの門の前に横たわり、その金持ちの食卓から落ちる物で飢えを満たしたいと思っていた.さらに、犬までもやって来て、彼のでき物をなめていた。
やがて、その乞食は死に、御使いたちによってアブラハムの懐へ運ばれて行った.また金持ちも死んで、葬られた。
そして❷彼がハデスで、苦しみながら目を上げると、はるか遠くにアブラハムと、その懐にいるラザロが見えた。」「しかし、アブラハムは言った、『子よ、思い出しなさい.生きている間、あなたは良いものを受け、ラザロは悪いものを受けた.しかし今、❷彼はここで慰められ、あなたは苦しみもだえているのである。」ルカ伝16:20-23.25(回復訳)

〜ハンナの祈りとキリストの福音には、逆転の法則があります。❸人々の間で高く上げられることは、神の目に忌むべきことであり、金持ちとラザロのように、霊界では、この世との❷逆転が起こっています。

〜ルカ伝から〜

『主の霊がわたしの上にある.彼が❷貧しい人たちに福音を宣べ伝えるように、わたしに油を塗られたからである。彼はわたしを遣わして、❷捕らわれ人たちには解放を、❷盲人たちには視力が回復されることを告げ知らせ、❷圧迫されている人たちを解放して去らせ、主の受け入れる年、ヨベルの年を告げ知らせるのである
イエスは巻物を巻き、それを係の者に戻して、座られた.すると、会堂にいるすべての人の目は、彼に注がれた。そこで、イエスは彼らに言い始められた、「この聖書は、あなたがたが耳にした❹今日、成就した」。ルカ伝4:18-21(回復訳)

わたしたちが、神のみ前で行うべきことは、キリストが❹今日、成就したと言ったヨベルの年を実践することです。それは、❷貧しい人たちに福音を宣べ伝え、❷捕らわれ人たちには解放を、❷盲人たちには視力が回復されることを告げ知らせ、❷圧迫されている人たちを解放して去らせることです。

ヨベルの年とは、7年ごとに土地を休ませる安息年が7回巡った次の年、つまり第50年目の年を指します。安息年が7回巡ってくると、第49年目となります。その年の第7月の10日(つまり、贖罪の日)に❶角笛を鳴り響かせ、ヨベルの年の到来を告げます。❶ヨベルとは、「雄羊の角」ヨシュア記6:4)という意味です。翌年の第50年目が聖なる「ヨベルの年」となります。50年目は聖別され,すべての人に自由が与えられました(レビ記 25:8~15) 。この日,雄羊の角のラッパが全国に響き渡り,それを合図に民は自由を得,奴隷も解放され,おのおのの故郷へと帰って行きました。また、土地はもとの所有者に戻されました。

ザカリヤの預言

「彼のしもべダビデの家に、わたしたちのために救いの❶角を起こされました.
それは、昔から彼の聖なる預言者たちの口を通して、彼が語られたとおりです.」ルカ伝1:69.70(回復訳)

❶「角」は、注ぎの油を入れた角、ショーファー(角笛)、祭壇の四隅の角、力の象徴、光線、丘(イザヤ5:1)、そして、ヨベルの年(解放,恩赦の年)を知らせる角笛なのです。ここから、福音のあり方がうかがえます。ヨベルの年は、主イエスの救いを太古より知らしめるため、繰り返されたユダヤ の掟なのですね。われわれの伝える福音は、言葉だけでなく、ヨベルの年の訪ずれを伝え実践する福音でなければ、本物ではないのです。

それは、❷貧しい人たちに福音を宣べ伝え、借金を帳消しにし、❷捕らわれ人たちには解放を、❷盲人たちには視力が回復されることを告げ知らせ、❷圧迫されている人たちに自由を与え、解放して去らせることなのですね。

http://adonaiquovadis.hatenablog.com/entry/2017/10/04/183714

7年に一度の安息年は、5782年(2021年9月7日〜2022年9月26日) 。5783年は、西暦2022年9月27日から始まります。