神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(神の至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。開示できるもののみです。栄光在主!

カイラスの大聖 その4 ~サンダー・シングの出会った栄光体 秘密宣教団 SS9

 東洋の聖フランシスコと言われたサンダー・シング(スンダル・シング)は、カイラス山中で不老不死の不思議な老聖(マハリシ)に会っている。

 サンダー・シングは、1916年の末には広くインド中を伝道して歩いていた。翌年の1月、カイラスの聖者に会いに行きたいと言う4名の若者が同行を志願した。ところが2名はムソーリエ近辺で歩き疲れて、断念。ガンゴドリ経由のルートで残り2人の同行者も、豪雨と氷が襲い、赤痢と高熱に苦しんだ。数日後に、深い氷雪地帯に入ったときには、すでに同行者は進む体力を失い、旅を断念した。サンダー・シングは、ひとりでカイラスに向かうことになる。 しかし、その道中でラマ僧と出会い、彼を同行させる。1917年7月27日付『ナー・アフシャム』紙に述べられている記事がある。「カイラス方面を旅したとき、私はファンチェという名のラマ僧にたまたま出会った。この僧は、カイラスの巡礼とキャラバンに会うためという二重の目的を持って旅していた。私は彼に、マハリシのことを話した。彼は、初め、つっけんどんな答えを返し、この付近には沢山のラマ僧の聖人がいると聞くが、自分は1つの隠居所も見つけたことは無いと言った。私が、自分があるリシの隠居所を知っていること、是非同行していただきたい旨を彼に伝えると、ラマ僧はついにこれに同意した。翌日の夕刻になって、我々が目指す場所にたどり着いた。マハリシは皮で綴じられた非常に古い聖書の写本を読んでいた。ファンチェは、この聖者を見てかなり驚いたが、聖者は彼を見ると優しく笑い、腰掛けるよう合図した。われわれは恭しくお辞儀をしてから腰を下ろした。次いで、対話が始まった。

 ヨハネ福音書の 3つの章を読み、祈祷を捧げてから彼はこう語った。

「さてサンダーよ、ここに立ち寄った理由を述べよ。ジュソン、クリフォード、クドラート・マシー、モーハン・ラルは、そこまで来て帰ってしまった。私がかような僻地に体を持って生きているかどうかと言うことは、大事なことでは無い。我らが愛する主は、常に我ら全員の近くにおられる。彼らは祈り、主の御恵を受けたほうがはるかに良い。私も、彼らの祈りに加わり、彼らの奉仕が実を結ぶようにお願いしよう。高い給料を得たいと言う気持ちを捨てて、主の奉仕につぎ込むよう、彼らに言うが良い。そうすれば全てが手に入る」。

サンダー:私が参りました理由は既にご存じのはずです。途中で困難から帰ってしまった人々についても、あなたはご存知だった。私は彼らにあなたのメッセージを伝えましょう。こちらのラマは、あなたにご挨拶したいと一緒にまいりました。

ラマ・ファンチェ:サラーム。あなた様は、姿を消して以来所在がつかめないラマ・ナウサンではありませんか。あなた様のゴンパ(寺)では今大騒ぎになっています。どうかお戻りになり正しい指示をお与えください。

マハリシ:ラマ・ナウサンは、一時隠居していたが、もう死んだ。今、あなたが述べたゴンパは、私のものではない。私は、主キリストの卑しきしもべである。主は、私にこの隠居所を賜り、私はここで祈祷に生涯を捧げているのだ。だが争い事を収めることは私の仕事ではない。この世は戦場である。あらゆる争いの根源であるサタンが捕らえられ、閉じ込められるまでは、このような争い事は止むことがない。サタンが底なき滅びの穴へ、真っ逆さまに投げ込まれる日が近づいている。そなたの述べたゴンパの人々に必要な教示を説き、広くは全世界に聖書を説く仕事につきたいのは山々であるが、今の私の体はその仕事に就くにはふさわしくないし、またどこかに出かけて、この場所での祈りによって神に捧げている今の仕事を捨て去ることは、神がお許しになるまい。

ラマ・ファンチェ:それはパンジャブ地方の宣教師カータル・シングが到来を告げていた、あのキリストのことですか。彼はそれを説いたため、タシゲンベで、王宮のラマ僧集団によって殺されました。あのキリストは、あなた様やサンダー・シングの説かれる主キリストのことですか。それとも別の人物なのですか。

マハリシ:同じキリストだ。キリストは万人の主であられ、永遠にそうである。主はカータル・シング、サンダー・シングばかりか、あなたの主でもあり、全世界にとっての救いの与え手なのだ。キリスト以外には誰によっても救いは無い。世界中で、我々が救われるべき名としては、キリストの御名以外、どのような名も与えられてはいない。そなたの国の者たちが殺したカータル・シングは、今、主の祝福に与っている。そなたは、主イエス=キリストを強く信じるべきである。それによってしか、救いを得ることができないのだ。

 マハリシはこの後、秘密宣教団について話した。

サンダー:私は、彼らと出会い、一緒に聖書を説いた経験から、彼らのことを知っています。しかしこの宣教団を信じない人が多いのです。知識人でさえ信じてくれないのは、悲しいことです。

 この宣教団についてはフリードリッヒ・ハイラー教授が、多少詳しく書いたものがある。ある時、サンダー・シングが、東インドを旅していた時、釈迦がその仕事を開始したサルナートで、以前からフェリー博士より聞かされていたサンニャーシン秘密宣教団の信徒たちと、初めての出会いをした。自らをアジアのキリストの従者と呼ぶこれら秘教的キリスト者達は、インド全域に広がり、周辺諸国のいくつかにも入っている。一般に、彼らは社会の上層部に属している。一説には、信徒数は数十万人を数える。この共同体の一派は聖トマスが創立したシリア教会にならい、完全に組織化され隠されたキリスト教会に形を変えている。彼らのモットーは、「イス・ナスリナート・キジャ」(勝利はナザレのイエスにあり)である。   ~サンダー・シング「聖なる生活」より

   カイラスの大聖は、この宣教団と繋がりがあることがわかった。彼らは、ふだん早朝のヒンズー教寺院などで集会をしていたという。100年を経た現在も、この秘密宣教団は、活動しているのだろうか。

※ Sadhu Sundar Singh

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