神の至聖所 ~聖書とキリストの啓示より~

 神の臨在(至聖所)の中で開かれる聖書の啓示を紹介します。聖書の日本語訳に疑問を持ったのを切掛けに、プロテスタント、カトリック、ユダヤ教などに学び、聖書解釈の記事も載せていきます。栄光在主!

主の御名で来られる方の二重性

終末の大患難時代について、前回に続いて考察します。

エルサレムエルサレム預言者たちを殺し、おまえに遣わされた者たちを石打ちにする者よ! めんどりが自分のひなを翼の下に集めるように、わたしはいくたび、おまえの子供たちを集めようとしたことであろう! しかし、おまえたちは応じようとしなかった。
見よ、❶おまえたちの家は荒れ果てたまま、おまえたちに残される。
わたしはおまえたちに言う.おまえたちは、『❷主の御名の中で❸来られる方は、ほむべきかな』と言う時まで、今から後、決して❹わたしを見ることはない」。」マタイ伝23:37-39回復訳

主イエスは、エルサレムを見ながら預言されました。「❶おまえたちの家(神殿)は荒れ果てたまま、おまえたちに残される。
わたしはおまえたちに言う.おまえたちは、『❷主の御名の中で❸来られる方は、ほむべきかな』と言う時まで、今から後、決して❹わたし(神殿)を見ることはない」と。

『❷主の御名の中で❸来られる方』とは、二つの解釈が存在します。①不法の者と文字通り②再臨のキリストです。

①不法の者とは?

パウロは、キリスト来臨(主の日)について以下のように語っています。

「だれからも、どのようにしても、欺かれてはなりません.なぜなら、まず❺背教が起こり、そしてあの①不法の者、すなわち①滅びの子が出現しなければ、それは来ないからです.
この者は、神と呼ばれるもの、あるいは❻礼拝の対象であるものすべてに敵対し、またそれらを超えて自分を高く上げ、ついには❼神の宮に座して、自分自身を見せ、❽自分は神であると言います。」第2テサロニケ2:3-4回復訳

①不法の者、すなわち①滅びの子が出現する前に❺背教が起こり、①不法の者は、神と呼ばれるもの、あるいは❻礼拝の対象であるものすべてに敵対し、またそれらを超えて自分を高く上げ、ついには❼神の宮に座して、自分自身を見せ、❽自分は神であると言うのです。

「①この者が来るのはサタンの活動にしたがってであり、あらゆる力と❾しるしと虚偽の不思議を行ない、またあらゆる不義の欺きを、滅びていく者たちの間で行ないます.なぜなら、彼らは救われるために、真理の愛を受け入れなかったからです。
それゆえ、神は惑わす働きを彼らに送って、彼らが虚偽を信じるようにとされたのです.」第2テサロニケ2:9-11回復訳

①不法の者は、あらゆる力と❾しるしと虚偽の不思議、不義の欺きを、滅びていく者たちの間で行ない、彼らが虚偽を信じるとあります。

①不法の者は、しるしを行い、欺き自分を高く上げ、ついには❼神の宮(神殿)に座して、❽自分は神であると言うのです。偽キリストのようです。

次に②再臨のキリストです。マタイ伝24章から、考えましょう。

預言者ダニエルによって語られた①荒らす忌むべき者が、❼聖なる場所に立つのを見たなら(読者よ、理解しなさい)、
その時、ユダヤにいる者は山へ逃げなさい.

屋上にいる者は、家から物を取り出そうとして下に下りるな.畑にいる者は、衣を取りに戻るな。それらの日には、身ごもっている者と乳飲み子を持つ者は災いである。
あなたがたの逃げるのが、冬や安息日にならないように祈りなさい.

【大患難ー21.22節】
その時には、世の初めから今に至るまで起こったことがなく、今後も決して起こらないような大患難があるからである。
もしそれらの日が縮められないなら、肉に属する人はだれも救われないであろう.しかし、選民のために、その日は縮められる。

【偽キリストや偽預言者ー 23-26節】
その時、だれかがあなたがたに、『見よ、ここにキリストがいる!』、『ここにいる!』と言っても、それを信じてはならない。
①偽キリストや偽預言者が現れて、大きな❾しるしや不思議を見せ、できれば選民をさえ、惑わそうとするからである。
見よ、わたしはあなたがたに前もって語った。
だから、もし彼らがあなたがたに、『見よ、彼は荒野にいる』と言っても、出て行ってはならない.『見よ、彼は奥の部屋にいる』と言っても、それを信じてはならない。
 【キリストが地上に来臨する―27-30節】
いなずまが東から出て西へひらめき渡るように、②人の子の来臨もそのようである。
死体のある所には、はげたかが集まるものである。
それらの日の患難の後すぐに、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の勢力は震われる。
その時、人の子のしるしが天に現れる.そして地のすべての部族は嘆き悲しみ、②人の子が力と大いなる栄光をもって、➓天の雲に乗って来るのを見る。

 【イスラエルが集められる―31節】
彼は大きなラッパの音をもって、彼の御使いたちを遣わす.すると彼らは天の果てから果てまで、四方から彼の選民を集める。」マタイ伝24:15-31回復訳

 

大患難時代の過程は......

⑴ ①荒らす忌むべき者が、❼聖なる場所に立つことで始まります。

⑵世の初めから今に至るまで起こったことがない大患難。

⑶①偽キリストや偽預言者が現れて、大きな❾しるしや不思議を見せ、選民をさえ、惑わそうとする。その時ユダヤ人たちは『ほむべきかな』と称賛するかもしれません。

⑷患難の後、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の勢力は震われる。

⑸②人の子が力と大いなる栄光をもって、➓天の雲に乗って来るのです。その姿に、ユダヤ人たちは、『❷主の御名の中で❸来られる方は、ほむべきかな』マタイ伝23:39と言うのでしょう。ここに、御名で❸来られる方の二つ目の解釈ができるのです。②再臨のキリストです。

⑹御使いたちは天の果てから果てまで、四方から選民を集める。

 

第三神殿に居座る①偽キリストは、ユダヤ人たちを惑わしますが、それが大患難の開始になります。患難のあとに本物の②再臨のキリストが天より現れるのですね。

力と❾しるしと虚偽の不思議を行ない、第三神殿に居座る①偽キリストが現れても、惑わされないように心して目を覚ましていましょう。本物の②再臨のキリストは、天より現れるのですから。

「言っておくが、❼神殿よりも偉大なものがここにある。」
‭‭マタイによる福音書‬ ‭12:6‬ ‭新共同訳