岩のドームを見る時に、いつも思いだす聖句があります。
「❶エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえに遣わされた者たちを石打ちにする者よ! ❷めんどりが自分のひなを翼の下に集めるように、わたしはいくたび、おまえの子供たちを集めようとしたことであろう! しかし、おまえたちは応じようとしなかった。
見よ、❸おまえたちの家は荒れ果てたまま、おまえたちに残される。
わたしはおまえたちに言う.おまえたちは、『❹主の御名の中で❺来られる方は、ほむべきかな』と言う時まで、今から後、決して❻わたしを見ることはない」。」マタイ伝23:37-39回復訳
エルサレムの岩のドームは、❷めんどりの巣の中に卵があるように見えます。
❸おまえたちの家とは、神殿でしょう。この神殿は、AD70年ローマ軍によって破壊され今に至ります。
そして、主イエスは、ユダヤ人が『❹主の御名の中で❺来られる方は、ほむべきかな』と言うときまで、「❻わたしを見ない」と言われました。
❻わたしとは、一体だれでしょうか?再臨のキリストでしょうか?以下の聖句にヒントがあります。
「言っておくが、❼神殿よりも偉大なものがここにある。」
マタイによる福音書 12:6 新共同訳
「イエスは答えて言われた。「この❼神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」」
ヨハネによる福音書 2:19 新共同訳
「「この男は、『神の❼神殿を打ち倒し、三日あれば建てることができる』と言いました」と告げた。」
マタイによる福音書 26:61 新共同訳
❻わたしとは、❼神殿を指すのかもしれません。
「おまえたちは、『❹主の御名の中で❺来られる方は、ほむべきかな』と言う時まで、今から後、決して❻わたし(神殿)を見ることはない」。」
このほうが、この句がわかりやすいし、スッキリします。
しかし、ユダヤ人たちが「❹主の御名の中で❺来られる方は、ほむべきかな」と言うのは、真の主イエスの再臨を指すのでしょうか?
回復訳には、このような解説がありますが、、、
23章39節 回復訳フットノート❺
これは主の再来です。その時イスラエルのすべてのレムナントは、転機し、彼を信じて、救われるでしょう(ローマ11:23,26)。
しかし、今のイスラエルを見ると、簡単にユダヤ人が回心するような状況ではないと思います。私は、ユダヤ人が言う「❹主の御名の中で❺来られる方」とは、次のパウロのことばにある❽不法の者かもしれないと考えてしまいます。
「だれがどのような手段を用いても、だまされてはいけません。なぜなら、まず、神に対する反逆が起こり、❽不法の者、つまり、❽滅びの子が出現しなければならないからです。 この者は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して、傲慢にふるまい、ついには、❼神殿に座り込み、❾自分こそは神であると宣言するのです。」
テサロニケの信徒への手紙二 2:3-4 新共同訳
キリスト再臨が間近になった時代に、第三神殿は再建されると言われますが、神殿が再建される以前にキリスト再臨があったり、携挙が起こったりすることはありません。
ですので、だまされたユダヤ人たちが『❹主の御名の中で❺来られる方は、ほむべきかな』とある人物に対して言うのでしょう。その人物は、神殿が完成する頃に現れる「❽不法の者、つまり、❽滅びの子」なのかもしれません。この者は、だまされたユダヤ人に歓迎されながら、傲慢にふるまい、ついには、❼神殿に座り込み、❾自分こそは神であると宣言するのでしょう。
この❽不法の者は、第三神殿再建の功労者なのでしょう。そして、ユダヤ人たちに歓迎され、高ぶり、自身を神のようにし、最終的にこの❽不法の者、つまり、❽滅びの子が聖なる場所に立つのでしょうか。
「❽不法の者は、サタンの働きによって現れ、あらゆる偽りの奇跡としるしと不思議な業とを行い、 そして、あらゆる不義を用いて、滅びていく人々を欺くのです。彼らが滅びるのは、自分たちの救いとなる真理を愛そうとしなかったからです。 それで、神は彼らに惑わす力を送られ、その人たちは偽りを信じるようになります。」
テサロニケの信徒への手紙二 2:9-11 新共同訳
https://www.bible.com/1819/2th.2.9-11.新共同訳
「預言者ダニエルによって語られた荒らす➓忌むべき者が、聖なる場所に立つのを見たなら(読者よ、理解しなさい)、その時、ユダヤにいる者は山へ逃げなさい.」マタイ伝 24:15-16 回復訳
24章15節 回復訳フットノート➓
「➓忌むべき者」とは偶像を意味します(申29:17)。ここでは、それは大患難の始まりの時に(21節)、偶像として❼神の宮に置かれる反キリストの像のことを言っています(啓13:14―15.IIテサロニケ2:4)。ですから、この偶像は、この時代の満了のもう一つのしるしとなります。
❽不法の者の偶像「➓忌むべき者」が❼神殿に置かれたとき、この時代の満了、キリストの再臨があるのかもしれません。
以上は、個人的に感じたままを書きました。この解釈が正しいかどうかは、わかりません。ただ、神殿再建の功労者が鍵になるのではないかと思います。「❽不法の者は、サタンの働きによって現れ、あらゆる偽りの奇跡としるしと不思議な業とを行い、 そして、あらゆる不義を用いて、滅びていく人々を欺く」とありますので、いろいろなケースを考えておくべきです。
360°ビデオ神殿の丘 前半が、岩のドーム
http://adonaiquovadis.hatenablog.com/entry/2018/09/09/023728