「ヤケの子アグルの言葉。 託宣。
この人は言う、神よ、❶わたしは疲れた。 神よ、わたしは疲れ果てた。 まことに、わたしはだれよりも粗野で 人間としての分別もない。 知恵を教えられたこともなく 聖なる方を知ることもできない。
天に昇り、また❷降った者は誰か。 その手の内に風を集め その衣に水を包むものは誰か。
地の果てを定めたものは誰か。 その名は何というのか。 ❷その子の名は何というのか。 あなたは知っているのか。
神の言われることはすべて清い。 身を寄せればそれは盾となる。 御言葉に付け加えようとするな。 責められて 偽る者と断罪されることのないように。 二つのことをあなたに願います。 わたしが死ぬまで、それを拒まないでください。 ❸むなしいもの、偽りの言葉を わたしから遠ざけてください。 ❹貧しくもせず、金持ちにもせず わたしのために定められたパンで わたしを養ってください。
飽き足りれば、裏切り 主など何者か、と言うおそれがあります。 貧しければ、盗みを働き わたしの神の御名を汚しかねません。」
箴言 序 30:1-9 新共同訳
https://www.bible.com/1819/pro.30.1-9.新共同訳
❸むなしいもの、偽りの言葉を わたしから遠ざけてください。
❹貧しくもせず、金持ちにもせず わたしのために定められたパンで わたしを養ってください。
この御言葉は、まさにその通りなのでしょう。
この世は、❸むなしいもので満ち、テレビもネットも偽りの言葉で満ちています。それらを わたしから遠ざけてください。
わたしを❹貧しくもせず、金持ちにもせず わたしのために定められたパンで わたしを養ってください。
たしかに、飽き足りれば、傲慢になり、裏切り、 主など何者か、と言うおそれがあります。 貧しければ、神の御名を汚しかねません。
ヤケの子アグルは、マサの人(アラビヤ半島の中央部以東に住む、イシュマエルの子孫)でユダヤ人ではありません。アグルは、ソロモン王に認められた知者で、ここでは、二人の弟子イティエルとウカルに教えた内容です。
アグルは謙遜な人物で、自分は❶疲れ果て、分別がないと 言っています。天に昇った人物としてエノクを知っているが、天に昇り、また❷降った者、❷その子の名はわからない、あなたは知っているかと聞いています。この聖句に対して、主イエスは「天から降って来た者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれもいない。」(ヨハネによる福音書 3:13 新共同訳)と示されました。